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全米ゴルフ選手権 石川遼 2オーバー出遅れ

 男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権は13日、米ミネソタ州チャスカのヘーゼルティン・ナショナルGC(7674ヤード、パー72)で第1ラウンドを行い、メジャー3度目の挑戦で初の予選通過を目指す17歳の石川遼は前半のアウトを1オーバーで終えたが13番でボギーを叩き、2オーバーのまま我慢が続き、結局5ボギー、3バーディーの通算2オーバーで初日を終えた。

 また、日本選手の中では藤田寛之が1アンダーの71と健闘し、片山晋呉は3オーバーの75で回った。メジャー通算15勝目と3週連続優勝を狙うタイガー・ウッズ(米国)が5アンダー、67の好スコアをマークした。

 遼の初体験1番ホールのティーショットはフェアウェーの真ん中へ。ホッとタメ息をつく。2打目はグリーンをオーバーしたが、微妙なパーパットを決め無難なスタートを切った。
 その裏ではあのタイガー・ウッズがノーボギーで回り、7番ホールでバーディーを決め5アンダーとし単独トップに躍り出てギャラリーの大歓声が聞こえていた。
 さて遼は2番ではセカンドがキャリーでグリーンをオーバーするほど強い南風に乗ってしまった。「パットは自信があります」という遼だが結局このホールは痛恨のボギーをたたいてしまった。
 マスターズ、全英オープンと2度のメジャーは無念の2日間プレー(予選落ち)で終わってしまった遼だけに、今度は“三度目の正直”といきたいところ。それだけ気合の入れ方も違った。
 ウェアも、いきなり初日から勝負カラーの赤を使用と、意気込みは凄い。3番のロングホールは3打目でグリーンをとらえたが結局はパー。我慢のゴルフが続く。だが表情は落ちついたもの。「最近は気負いなくプレー出来る」と本人が語る通り、17歳の遼は最年少挑戦にも冷静だ。
 4番パー3のショートホールは1オンしたもの“嫌な距離”を残すパーパットを辛くも沈め1オーバーをキープ。続く5番のセカンドをバンカーに入れた。「バンカーに自信がついた」というだけにピンまで1メートルにつけたがパットを外しボギーで2オーバー。遼はガマンのゴルフを強いられた。

 練習ラウンドでは片山、藤田、今田と回りいずれも2オンに成功していただけに、やはり本番の厳しさは別物といえる。
 6番ではティーショットを右のラフに入れたが2段グリーンの下の段につけ苦戦もパーパットを決め、いぜん我慢のゴルフが続く。7番のロングホールでは2オンに成功。イーグルを狙う位置につけた。距離は残していたが、かかんにイーグルを狙い、ここはこの日初のバーディーを奪い1打盛り返し1オーバー。
 8番のパー3でショットが池ポチャ寸前のところで止まるピンチを迎えたが、このツキを逃しはいけない。しかし寄せに失敗、ピンを大きくオーバーしてしまい、ボギーを叩き、再び2オーバーに後退した。
 だが、圧巻は9番、10番に来た。9番パー4では2オンに成功するとパットを正確に決めバーディーを奪うと、折り返した10番でも、自信をもったショットとパットでバーディーを奪い、まるでウッズが「遼、早く俺について来い」とささやいている様なラッシュでスコアをイーブンに戻した。
 ところが11番のロングではバンカーにつかまり痛恨のボギーを叩いてしまった。
 不運は続く遼は13番のショートで痛いボギーを叩き再び2オーバーに逆戻りしてしまった。
 2016年夏季五輪にゴルフが正式種目として決まり、遼はまだ24歳だけに日本の代表になるのは確実。それだけに朗報が届いた今大会は奮起しなければならない。
 バーディーを狙える15番のロングは遼にとってチャンス。あわやバーディーまで寄せたが、入らずパーどまり。ここでくじけてはいけない遼。
 遼に大きなチャンスが来た。17番のパー3で絶対の位置にオン。「頼む決めてくれ」ギャラリーの声援を背にこん身のパット。しかし無情にも外れパーどまり。
 最終18番は2オンに成功しピンまで10メートルを残したが、あわやバーディーというパットも外れ、結局初日は5ボギー、3バーディーの通算2ボギーで暫定73位に終わった。
 念願の予選通過へ遼のチャレンジは2日目へ続く。

◎ウッズ 独走予感の5アンダー
 帝王ウッズは今季初メジャーを狙ってスタートした。前半からノーボギーで後半に入っても安定したもの。6番まで4アンダーでトップグループにつけていたウッズは7番で、この日5つ目のバーディーを奪い待望の単独トップに躍り出た。
 ウッズは今大会まで2連勝を飾り絶好調で望んだ全米プロ。今季これまでメジャー優勝がないウッズの信じられない出来事だけに、世界中の期待は、ここ一番にかかっている。
 ウッズは結局、後半9番をパーでまとめ5アンダーでホールアウトし、この時点で早くも単独トップという“独走”を予感させる初日だった。
「すべては自分に勝つこと」というウッズは、やはり貫録たっぷりで、今回の全米も“ウッズ・ショー”をみせてくれそうだ。

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