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バウバウ松村邦洋氏、画伯になる

 ビートたけしや元阪神の掛布選手のモノマネでお茶の間をわかせている、お笑い芸人・松村邦洋氏が、絵を描いていることはあまり知られていない。これまでに「落語ファン倶楽部」の雑誌で落語家たちを描いたり、「週刊ベースボール」では“タイガース大図鑑”で、選手らを描いた作品を世に送り出してきた。そんな彼の作品を集めた個展が、高田文夫プロデュース「松村名人会」として開催されている。個展では、ダチョウ倶楽部や、先代の林家三平・正蔵、立川談志、笑福亭仁鶴、コント55号のほか、自らの自画像も絵のなかに書き込んだ、22作品が発表されている。

 これらの作品は、普段モノマネをしている彼の姿からは想像もできないようなタッチで描かれている。展示会に足を運ぶ人たちからも、「あのバウバウ松村さんがこんなにも繊細な絵を描くとは…」という声が漏れ聞こえ、松村氏の新たな一面に驚いた様子で、絵を見入っていた。
 面白いことに、絵全体が正面を見据えているものが多い。まさにカメラや観客を常に意識する芸能人たちの目線を感じさせる興味深い作品に仕上がっている。今後も、松村氏の画伯としての活躍は注目されていくに違いない。

 「松村名人会」は7月29日(金)〜8月7日(日)まで、丸の内新高円寺下車して徒歩2分の「GALLERY I」で行われている。

「GALLERY I」HP http://www.ga-kou.com

(多田文明)

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