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「軽自動車しか売れない!」 海外メーカーが日本市場に絶望

 世界5大モーターショーの一つで、世界中の自動車メーカーが売れ筋車種のワールドプレミアの場ともしてきた『東京モーターショー』に異変が起きている。

 「BMWが6月24日に開催したフラグシップモデル『7シリーズ』などの新型発表記者会見で、東京モーターショーへの不参加を発表しました。また、長年にわたって日本市場を重視してきたフォルクスワーゲンも『出展は予定していない』と明言しています」(モータージャーナリスト)

 出展数が減っているモーターショーは東京だけに限らない。パリなどの主要モーターショーでも同様の現象が起きているというが…。

 「近年、各自動車メーカーは、モーターショーのような大型展示会への出展を見直しています。ただし、世界販売台数トップのフォルクスワーゲンやBMWが出展を見送るのは異常ですね」(自動車評論家)

 日本市場で輸入車の販売台数が減っているのかと思えば、そうでもない。日本自動車輸入組合が発表した2018年度の輸入車販売台数は、前年度比1.2%増の30万7682台で、輸入車のシェアは伸びているのだ。

 「海外メーカーが東京モーターショーへの出展を見送る理由は“軽自動車”です。新車販売台数の上位のほとんどが軽自動車となってしまった日本市場に対して、将来の見通しが描けないと判断しているのです」(同)

 かつて海外の自動車メーカーにとって、「日本の厳しい消費者に認められることは世界的ベストセラーとなる車の必須条件」とまで言われてきたが、そんな時代はとうに終わっている。

 「三菱自動車も、看板車種『パジェロ』の国内販売を今年8月で終了することを公表。もはや、国内メーカーすら日本市場を見限っているのが現状です」(同)

 ところが、軽自動車の販売が好調なホンダも製造コストの見直しが進まず、苦境に立たされている。日産はゴーンショックの処理に追われ、トヨタは自動運転の出遅れで高齢者による事故が後を絶たない。

 このままでは、日本の基幹産業である自動車業界が崩壊しかねない。

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