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中国vsネパール エベレスト標高論争が決着か

 ネパールと中国(正確にはチベット自治区)の国境に位置する世界最高峰エベレストの標高については諸説ある。一般的に認識されているのはネパールの主張する8848メートルで、1955年にインドの調査隊が測定したものだ。これに対し中国側は8844.43メートルを主張しており、約4メートル近い差がある。
 ちなみに多くの欧米登山家は、'99年にナショナルジオグラフィック協会とボストン科学博物館が計測した8850メートルを採用している。
 「エベレストの標高を巡っては、2010年に長年対立してきた中国とネパールがネパールの首都カトマンズで会合を行い、互いに主張する数値の根拠を突き合わせました。ネパール側の主張する標高は、山頂に積もった冠雪も含めた高さで、一方の中国側が主張する標高は、冠雪を除いた岩山の高さだということです。9月22日にネパール政府は、海外の専門家らと測量方法について検討し、来年に計測を行うと表明、論争に決着をつける考えです」(サイエンスライター)

 世界最高峰を目指すには、それなりの金銭的な準備が必要だ。個人なら最低でも約3万ドル(日本円でおよそ340万円)、旅行会社が企画するガイド付き登山なら約6万ドル、インターネットや携帯電話を利用できるVIP登山サービスなら約9万ドルと、標高も高いが登山に必要な費用も高額だ。
 「英名のエベレストは、インド測量局の長官を務めたジョージ・エベレストにちなんで命名されています。チョモランマはチベット語で、ネパール語はサガルマータ。エベレストは6000万年前、インドのテクトニックプレートがアジアのプレートにぶつかり、その部分が押し上げられるようにしてできました。この地域のプレート活動は今も続いており、エベレストは毎年0.25インチほど高くなっています」(同)

 そうであれば、わずかの違いで争うこともないと思うのだが…。

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