肥留間正明の芸能斜め斬り 小林麻央に梨園の妻になる覚悟はあるのか
「私、小林麻央は市川海老蔵さんと結婚を前提にしてお付き合いをしております。近く婚約発表を行います」
11月19日、日本テレビ「ZERO」に出演した小林麻央は、はっきりと結婚宣言をした。
これは実質的な婚約発表である。というのは、梨園という古い体質の男性社会の中で男性側、つまり海老蔵側の了解なくして冒頭のコメントはできない。つまりこの結婚は、海老蔵側がすでに了解している。
小林をあらためて眺めたが、実に感じの良いお嬢さんである。話しぶりを見ても控えめで素直でもある。上智大学卒業の後、フリーアナウンサーとしてこの番組に就任できた裏には、知性と教養という部分が満たされていたからだろう。逆に海老蔵に欠けた部分を小林が埋めるとしたらこれ以上のめでたい話はない。
だが最後のコメントに問題があった。
「仕事を続けます」
いったいこの人は何を考えているのだろうか。梨園という世界を小林は理解していないとしか思えない。梨園の世界に嫁ぐということは「女将さん」という“職業”に就くことなのである。女将さんの仕事は、相撲部屋の女将さんとよく似ている。夫の名代として贔屓(ひいき)筋にあいさつをし、演目初日には関係者に手拭いを配り、あいさつの手紙を何百人にも出して、チケットをさばく陰の総合プロデューサー謙マネジャーとして夫を支える。
さらにプライベートでは、主婦として男の子を生み、後継者をつくることが最大の仕事になる。夫の生活を支え、身の回りの世話をするのが歌舞伎役者の女房の最低の仕事でもある。ましてや海老蔵は、歌舞伎界最大の名跡の十三代「市川団十郎」を継ぐ歌舞伎役者である。
これからも仕事を続けるということは「女将さんの仕事を理解していない」といわれても仕方がない。この番組を続けるということは、夕方5時から夜中の2時ごろまで自宅を空けるということになる。すると舞台をこなした海老蔵が帰宅すると女房は自宅にいない。これでは海老蔵の不満が爆発するのは目に見えている。彼女に歌舞伎役者の女房になる覚悟があるのならば即刻仕事をやめるべきだろう。そうでもしないと、海老蔵の浮気の虫が目覚めてしまうかもしれない。
海老蔵は天才役者である。これまで米倉涼子、佐藤江梨子、テレビ朝日社員、宮沢りえらと浮名を流してきた。女性関係は、役者人生の彩りでもあり、海老蔵には役者としての華もある。将来、団十郎として歌舞伎界を引っ張っていくことは間違いない。小林はその天才役者の女房になるのである。一歌舞伎役者やテレビに出ている俳優と結婚するのとは訳が違う。もう一度、海老蔵との結婚の意味を見直すべきだ。


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