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「大阪万博」利権と山口組 三つ巴分裂抗争が激化の恐れ

 2025年の「万博」開催地が大阪(吉村洋文市長=43)に決定した。

 パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)の総会で決戦投票になったものの、ロシアに大差をつけての選出。一時は苦戦も予想されていたが、大阪府の関係者は自信たっぷりだった。

 「松井(一郎=54)知事が、『落ちたときには橋下さんに半分責任をとらす』みたいなことを言ってましたが、あれも自信があったからこそ。パリが候補地から降りた時点で決定を確信していました」(大阪府職員)

 松井知事とパイプのある菅義偉官房長官を通じて、誘致活動を官邸が後押し。官邸の意向を受けた大手総合商社が、世界中に張り巡らせたネットワークを駆使して日本への支持を訴えるなど、官民一体で取り組んだ結果だ。

 「これで失敗したら、それこそ松井さんの責任問題になるところでした」(同)

 ひと安心したのは、旗振り役を務めた「大阪維新の会」も同様だ。この後、同会は大阪都構想の住民投票、統一地方選、カジノリゾート、参院選、府知事・市長のダブル選挙と、向き合うべき政治課題が山積している。

 万博誘致に失敗していれば出鼻を挫かれるところだったが、この“第一関門”を突破したことで逆に勢いがつきそうだ。

 「大阪維新は万博誘致成功の実績をアピールし、住民投票と統一地方選挙を乗り切り、その勢いで松井さんが参院選へ向かうという絵を描いてます。ただ、万博誘致が実現したことで、松井さんが“万博知事”に意欲を見せている。そうなると、今は外に出ている橋下さんが帰ってきて国政へ…という可能性も出てきそうですね」(市政担当記者)

 大阪万博の開催決定は、政界の力関係に影響を与えそうだが、別の業界のパワーバランスも崩しかねないという。

 「前回'05年に万博が開催されたのは愛知県でした。同時期に中部国際空港セントレアも開港していますが、この巨大プロジェクトの裏で土建関係などの利権を一手に握り、日本の裏社会まで完全に牛耳ってしまったのが、山口組の司忍六代目の出身母体である名古屋の弘道会でした。今回の大阪万博にはカジノも絡んでくるので、水面下の争いが熾烈になる。3分裂している山口組の抗争も激化する恐れがあります」(ヤクザ業界に詳しいジャーナリスト)

 “万博狂騒曲”は、裏社会も巻き込んで約7年続く。

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