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野球 仁志引退報道に揺れる横浜

 最下位に沈む横浜が新たな問題に直面している。2軍で再調整することになった仁志敏久が22日、一部報じられた引退報道を否定。再調整を開始した。一方、1軍では仁志不在の間、誰が代わりを務めるのか、大矢明彦監督は正二塁手問題に頭を悩ませている。主砲・村田修一の早期復帰の裏側で“仁志ショック”に直面した。

 今回の引退騒動の発端は一部報道で、打撃不振で2軍落ちしたことに心身の限界を感じ、仁志が21日、球団側に今季限りで引退するという意向を伝えたというもの。
 だが、仁志本人はこの日、横須賀市のベイスターズ球場で報道陣に対し「報道先行。今はそこまで考えていない」とキッパリ否定。「球団からいらないと言われれば仕方ないが、必要ということなので」と再調整に励む意思を示した。

 19日に仁志と話をしたという大矢監督も「仁志らしい勝負強さとか粘り強さが試合でできていないから、(2軍で)やり直したらどうだ」と伝えたところ、仁志も了承したという。
 仁志の引退報道は収束に向かい、安心したと思ったのもつかの間、1軍では、仁志が抜けたことで新たな“頭痛の種”を抱えることになった。
 大矢監督は仁志が1軍復帰するまでの二塁手について「相手ピッチャーが左か右かによっても替えたりする。わからない」と新たな二塁手育成に試行錯誤していく考えを明らかにした。
 現在は、ルーキーの山崎憲晴や5年目の藤田一也らを交代で起用している。それだけに「ベンチにいれば、アドバイスとか力になってくれる。彼の代わりはいない。今の内野を見てごらんなさい。若手ばかりじゃないか」と自軍の戦力の経験不足を皮肉る一幕もあった。
 問題は守備面だけではない。打順も仁志は2番でほぼ固定だったが、山崎、大西宏明、松本啓二朗と固定できずにいる。
 この日の広島戦でも9回、赤松真人に勝ち越し本塁打を許し敗戦。早くも借金地獄に陥りつつある。
 「(バッティングの)状態が上がってこないことには使えないですし、ファンも納得しないと思う」(大矢監督)と仁志の復帰次期は未定。ベテラン不在の穴は、今後も尾を引くことは間違いなさそうだ。

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