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大ヒット映画「カメラを止めるな!」、よしもと芸人がルーツだった

 話題沸騰中の映画『カメラを止めるな!』。上田慎一郎監督の同作は、総製作費300万円で、わずか2館の映画館からスタートしたが、SNSを中心に拡散。上映からおよそ1か月半が経った現在は、150館超へ拡大した奇跡のインディムービーだ。今では、メガホンを取った上田監督ほか、タダ同然で出演した無名役者たちに仕事のオファーが舞い込んでおり、まさに“カメ止め”旋風が吹き荒れている。

 同作で、父親&カメラマン&監督などを憑依的に演じた主役のひとりが、濱津隆之。30歳直前になって役者を目指した変わり者だが、前職はDJ。さらにその前は、お笑い芸人だった。

 「大学を卒業したあと、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが運営するNSC(タレント養成学校)東京校に11期生として入学。同期の木場光勇さんとお笑いコンビ“はまつとコバ”を組んで、漫才・コントを披露していたそうです。学生時は、500人ほどの生徒がいたなかで、上位20組が出られるデビュー舞台に立てたエリート。同期に、『キングオブコント2014』の王者であるシソンヌ、パンサーの向井(慧)くんなどがおり、彼らもその舞台に選抜されています」(事情通の芸能ジャーナリスト)

 だが、濱津はブレイクの時を待たずして解散の道を選んだ。

 それとまったく同じ例なのが、ゴールデンボンバー・鬼龍院翔だ。彼は、濱津の2期先輩にあたる東京NSCの9期生。かつては“チョコサラミ”というコンビ芸人で、相方は、しずる・池田一真だ。

 鬼龍院はおもに、コントで使う小道具を作っていた。ダイナマイト、人魚のしっぽなど、独創的な物が多かったが、とにかく池田と仲が悪く、しょっちゅうケンカ。卒業すると同時に、解散した。その後は、芸人からバンドマンに転身。ゴールデンボンバーを結成すると、『女々しくて』がカラオケランキングで51週連続トップという大記録を叩き出し、カラオケ印税は一説によると3億円だとか……。

 ちなみに、NSC時代の同期はハリセンボンやしずる・村上純、パンサー・菅良太郎など。濱津のパターンと同じく、この代にも『キングオブコント2016』の王者であるライスがいる。

 “カメ止め”しかり、『女々しくて』しかり。東京NSCは、大ヒットメーカーの巣窟。芸人学びの場は時に、社会現象とコント日本一芸人を生む磁場と化すようだ。
(伊藤雅奈子)

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