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済出演芸人は50人!驚異の密度番組「うちガヤ」から第二のブルゾンが?

 バラエティ番組に、今よりもっと制作費をかけられた在りし日、ある言葉が誕生した。「ガヤ芸人」だ。ひな壇が何段も組まれたスタジオ収録で、大勢の出演芸人に埋もれることなく、なんとか爪痕を残そうと必死になった末、ガヤガヤと騒ぐという最終手段の道に進んだ哀しき芸人。しかし、その役目は、腕がなければ務まらない。ひと昔前の代表格はFUJIWARA・藤本敏史や、アンタッチャブル・山崎弘也、カンニング竹山らとされていた。今は、番組が体よく収まるならば、年齢やキャリア、職種や性別が問われなくなっている。

 そんな実情を逆手にとって、ガヤ芸人をフロントメンバーにしたのが、今春スタートした『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)。司会は、“回しの盟主”ヒロミとフットボールアワー・後藤輝基。左右2面に広がり、3段のひな壇に座る若手芸人の数は、およそ50人だ。今のバラエティ事情において、奇跡的な多さである。芸人おのおのが得意ジャンルをフリップに書いて、番宣で出演するゲストにめいっぱいアピール。当てられた芸人がセンターに降りてきて、ゲストが気になっていること、挑戦したいことを具現化、おもてなしをする。

 魅力はなにより、節操のなさだ。ひな壇の前列には、永野やメイプル超合金、トレンディエンジェルや平野ノラといった人気芸人が座るが、後列には、テレビ初出演といった芸人もチラホラ。深夜帯といえど、地上波に出られるに足る一定基準が、実にあいまいなのだ。知名度に関係なく、同一ラインで闘わされている絵が、なんともシュール。成功や失敗より大事なのは、その日の収録で跳ねたかどうか。常時300人いる出演予備軍から、おもしろければ次回も呼ばれ、爪痕を残せなければお声がかからない。運よくお声がかかっても、フリップが採用されないこともあり、編集でカットされることもある。まさに、ガヤガヤ騒いだだけという日も珍しくない。

 弱肉強食の戦場でも、自分のポジションを確保する芸人はいる。『あのニュースで得する人損する人』(日テレ系)で、絶対的な舌を持つ“サイゲン大介”として名を馳せたうしろシティ・阿諏訪泰義だ。彼は、料理のジャンルだ。日本最大の料理レシピサービス・クックパッドで連載を抱える“クックパッド芸人”藤井21はまったく無名だが、同番組で料理の腕が認められた。阿諏訪を脅かす存在になった。

 同じく、番組発の次世代芸人は、アクションスターのジャッキー・チェンのものまね一本で活動する、ジャッキーちゃん。本物との対談を実現させている。ほかにも、唯一無二のコンビネーションで連続出演を成し遂げている、なすなかにし。美容家・IKKOのものまねで需要が高まっているチョコレートプラネット・松尾駿。チョコプラは、本業のコントでは久しく迷走していたが、女装になることで活路を見いだした。

 若手芸人にチャンスを与えるために、その裾野を本気で拡充しにかかっている“ウチガヤ”。今年下半期、第二のブルゾンちえみを輩出しそうな注目プログラムだけに、青田買いしておくことをおススメする。(伊藤雅奈子)

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