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前売り完売!KNOCK OUT6.8後楽園大会、天心戦を狙う小笠原瑛作と江幡塁が初対決!

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小笠原瑛作

 肘ありのキックボクシングイベントKNOCK OUTが、8日に後楽園ホールで『KNOCK OUT SURVIVAL DAYS』を開催する。既に前売り券は完売しており、当日券も立ち見の券を若干数、販売する程度とのことだ。

 今大会は初代スーパーライト級王座決定トーナメントの準決勝2試合、初代フライ級王座決定トーナメント1回戦2試合がメインだ。団体の枠を超えて各階級の強豪が集まった。話題になっているのはチケットの売れ行きを見れば一目瞭然だろう。この4試合だけでも後楽園を札止めにできたのだろうが、ここに小笠原瑛作と江幡塁とのカードを追加したのには驚いた。これはスーパーバンタム級のドリームマッチと言える。

 昨年12月10日に両国国技館で開催した『KING OF KNOCK OUT 2017 in 両国』では、那須川天心戦の実現を熱望している瑛作が、高橋亮を相手に大苦戦。結果はドロー判定となり、天心戦は持ち越された。次の試合でKNOCK OUT初参戦を果たした塁は、粘る宮元啓介に手を焼いたものの、2-0の判定勝ちを収めた。塁は退場する際、テレビ実況席に座る天心のもとに立ち寄り「機会があったら対戦しましょう」と対戦を直訴していた。

 瑛作と塁は、お互い勝って天心との試合を実現させる意図を持っている。KNOCK OUT旗揚げ時からレギュラーとして出場していた瑛作だが、意外にもKNOCK OUT参戦は今年初めて。瑛作が所属しているクロスポイント吉祥寺からは、他にも不可思が登場し、メインで鈴木博昭と対戦する。

 8日はムエタイゴリラことT-98も参戦し、菊野克紀と対戦する。菊野は必殺の三日月蹴りを武器にMMAにセンセーションを巻き起こし、現在は異種格闘技『巌流島』に参戦。東京オリンピック出場を目指し、テコンドーにも取り組んでいる。久々にクロスポイント三銃士がKNOCK OUTのリングにそろって上がるのだ。

 スピードアクターの異名を持つ瑛作は、キックボクサーと役者の“二刀流”を目標にしている。昨年末に都内で行われた大学の演劇サークルの卒業公演では、満員の学生を前にインテリな役柄を見事に演じ上げた。今回は、役者の活動にいったん区切りをつけて塁と対戦する。内容を重視して天心を振り向かせたいところだ。

 KNOCK OUTを運営するブシロード傘下のキックスロードは、会社設立から新しいキックボクシングイベントの構築に尽力してきた花澤勇佑社長が今月1日で退任。花澤氏はブシロードのグループ会社に移り、新日本プロレス前社長の原田克彦氏が新社長に就任した。

 今回の大会は原田体制になってから初めてのイベント。木谷高明オーナー、小野寺力プロデューサーはこれまでと変わらず職責を果たすとのこと。花澤氏が身体を張って築いてきたものに関しては、しっかり引き継がれそうだ。ただ、同イベントは花澤氏がいなければ旗揚げされなかったと言っても過言ではない。イベントの継続に向けて後継のスタッフはもちろん、選手たちにも頑張ってほしい。攻める気持ちを忘れずにいれば、末永く続くイベントになるはずだ。

取材・文・写真 / どら増田

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