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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第161回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第161回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇ナッズ「Nazz」(1988年/Rhino)

 私の師匠であるトッド・ラングレン大先生が初めてバンドでデビューして、それからの長い音楽人生のきっかけとなった、ナッズの1stアルバムです。

 なんとこのバンドでは、作曲は全曲しているものの、ボーカルは別の人がやっています。この1968年当時、アメリカでもビートルズなどのイギリス旋風が吹き荒れ、その影響下のバンドがたくさん出現します。その中で、メロディーメーカーのトッド・ラングレンがいたこともあり、さらに細身のスーツに身を纏ったイギリス的なスタイルから、すぐに人気が出たみたいです。この当初、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやジミ・ヘンドリックスのブレイクによりアメリカでも初めてのrockムーブメントが起きます。1970年代に入ると、NYのマンハッタンでは、バンドのメンバーにイギリス人を入れることが流行ったみたいなので、そんな時代の風にもナッズは乗れたんだと思います。

 このバンドは3枚のアルバムを残していますが、この時期の中でトッドに転機が訪れます。一緒にレコーディングしたレコーディングエンジニアがトッドにミキサーを触ることを許したため、レコーディングの技術をそこで習得します。元々、実験的なことが大好きなトッドにとって、大きな出来事だったと思います。このバンドは1970年に解散しますが、すぐソロになる訳ではなく、それまでの間、エンジニアとして雇われることとなります。そんなことから二足の草鞋を履くこととなっていきます。

 1960年代はギターのエフェクターが飛躍的に進んだ時代なので、このアルバムでも様々なギターサウンドを聴くことができます。ミキサーは当然、トッドは触ってませんが、サウンドにはその片鱗が窺えます。あと、1970年代初期にトッドがセルフカバーしてヒットする「Hello It's Me」も収録されています。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/2491382/

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