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“三冠王者”紅闘志也凱旋、新・阿吽王者に矢野啓太&竹嶋健史… 6・12 地下プロレス『EXIT-77 CORE:X』

 地下プロレス『EXIT-77 CORE:X』が4月10日、東京・新宿歌舞伎町二丁目「CORE STADIUM」にて挙行された。
 例年よりひと足早い梅雨入りの影響もあり、早くも天井から汗が滴り落ちそうなほどの熱気と湿気に包まれたCORE STADIUM。また今年もとびきりに暑い“地下の夏”がやって来る−−。聖地のリングは、そう予感させるに十分な熱気をはらんでいた。

【第1試合】
“人間狂気”紅闘志也 & “超竜”高岩竜一 & “玄界の虎”間下隼人
vs
“頭突き世界一”富豪2夢路 & “足技の魔術師”小笠原和彦 & “求道妖怪”入道

 第1試合からオールスターキャスト状態の、豪華絢爛6人タッグ。
 先日のタイ遠征にて「TTBムエタイスーパーウェルター級王座」を見事KO勝利にて獲得し、WUW(World Underground Wrestling)世界王座&PK-1世界ムエタイスーパーウェルター級王座に並び、晴れて“三冠王者”となった紅闘志也の凱旋試合として注目が集まる試合だったが、夢路・小笠原・入道は「賞金首、いただき!」と言わんばかりに王者・紅に襲いかかる。特に道衣を脱ぎ捨て上半身をむき出しにする“先生”小笠原の、胴廻し回転蹴りまで繰り出す闘いぶりは、鬼気迫り目を見張るものがあった。
 三つ目のお宝を異国・タイで強奪してみせた紅も、その勢いそのままに敵軍の急襲を真っ向から迎え撃ち、試合は白熱化する。紅が夢路の頭部をハイキックで蹴り上げれば、夢路はダメージを抱えながらも紅をフロントスープレックスで投げ飛ばし、紅の全身を漆黒のマットに激しく叩きつける。
 この試合、どこまで行くのか…と、第1試合ながらメイン級の重厚さと苛烈さをはらんだシックスメンマッチだったが、試合を決めたのは地下初参戦の間下。鮮やかな蹴りを放ち、最後は入道をチキンウイング・フェイスロックで仕留めた。

【第2試合】
入道 vs 間下隼人

 いつ果てるともない死闘を終えて間もなく、入道と間下に強いられた連戦。かつてこの地下の新聖地CORE STADIUMにおいて、“入道五人掛かり”“入道vs竹嶋三連戦”など、様々な試練が若き地下戦士たちに降りかかってきたが、今回過酷な運命を課せられたのは、入道と間下だった。
 それにしても、汗が乾き息が直る間もなく、すぐさま第2試合で連戦という試練を両者に与えた地下組織・WUWの無慈悲さたるや…。しかしながら、間髪入れず入道と間下に一騎打ちに向かわせることにより、両者の闘争本能の火を一瞬たりとも絶やさせないという…これもWUWの首領イワノフ・ロゴスキーJr.の思惑なのか?
 試合は地下初参戦の間下が、地下リングでの経験に勝る入道に戦慄KOで勝利。見事連勝を飾った。地獄の連戦の中で、地下世界初体験の間下が垣間見た“リアル”とは、いったい何だったのだろうか…?

【メインイベント 地下日本阿吽選手権】
[王者組]“地下横綱”梅沢菊次郎 & “JAPANESE OSHO”日龍
vs
[挑戦者組]“革命王子”矢野啓太 & “タックル将校”竹嶋健史

 メインの阿吽選手権に、異国で大化けの“YOKOZUNA & OSHO”の肉弾坊主コンビが、貫禄たっぷりに登場。矢野&竹嶋の義兄弟タッグを迎え撃つ。
 試合は、日龍が珍しくスタンド勝負に活路を見いだしていたのが印象的であった。これも矢野&竹嶋のレスリングテクニックを警戒してのこと。これだけでも、地下世界における矢野啓太の存在感の大きさがうかがい知れる。矢野の援軍を得た竹嶋は、今まで以上に自信を増した闘いを見せる。自慢のタックルで梅沢を吹き飛ばした瞬間に、彼の確かな進化を見た。相棒・竹嶋の存在が心強いのか、矢野も闘いぶりはさらに縦横無尽、自由さを増している。気づけば無敵を誇ったYOKOZUNA & OSHOの巨体コンビが、リング上の主導権を握られている。
 そして自信満々の矢野は、なんと横綱・梅沢相手に新種のスペシャル・ホールド「セルフォン・スリーパー」で試合をフィニッシュ! 王座交代が決まった瞬間、CORE STADIUMの観客席は何ともいえないどよめき、そしてしばらく間を置いてから、祝福の拍手に包まれた。しかし試合後、憤懣やるかたない日龍は、勝利の喜びに浸る竹嶋を猛然と急襲しリング上は騒然! あまりにも珍しい“和尚”のキレた瞬間に、ファンの誰もが目を丸くした。
 日龍の大暴れがようやく収まり、改めて阿吽の帯を巻いて喜びを再び噛みしめた王者組は、二人だけでリングに残り、全試合が終了したにもかかわらず、なんとマットの上で延々とスパーリングを開始。その意味は、お互いの原点確認だったのか、それともこの地下マットを俺たちが支配するという宣戦布告だったのか。試合の結果がどうであれ、矢野啓太の行動は常にミステリアスなのだ。

 全試合結果は以下の通り。

◆地下プロレス『EXIT-77 CORE:X』
2011年6月12日(日)開始:18:00
会場:東京・新宿歌舞伎町二丁目「CORE STADIUM」

<第1試合>
紅闘志也、高岩竜一、○間下隼人(15分16秒 チキンウイング・フェイスロック)富豪2夢路、小笠原和彦、●入道

<第2試合>
○間下隼人(4分50秒 KO)●入道 ※バズソーキック

<第3試合 地下日本阿吽選手権>
[挑戦者組]○矢野啓太、竹嶋健史(16分07秒 セルフォン・スリーパーホールド)[王者組]●梅沢菊次郎、日龍
※王者組が防衛失敗。挑戦者組が第5代地下日本阿吽王者となる。
※勝負を直接決した矢野に「阿」の帯、パートナーの竹嶋に「吽」の帯が授与される。

※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。

地下プロレスtwitter
http://twitter.com/Chika_Wrestling
地下プロレス データベース
http://www43.atwiki.jp/wuw-exit/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
タイ・コラートで紅闘志也がTTBタイトル取得!
http://npn.co.jp/article/detail/78811932/

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