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【今行く映画館】ワゴン車で272日、6,000kmの旅は、愛する妻との残された日々。『死にゆく妻との旅路』

 末期がんの妻を272日間、約9か月もワゴン車に乗せて日本各地をさまよい、保護責任者遺棄致死の罪状で逮捕された夫の手記を映画化。月刊誌に掲載され大反響を及ぼし、文庫本は15万部を売り上げた感動の実話を、三浦友和、石田ゆり子が年の離れた夫婦役で熱演。高度成長期に小さな工場主としてがむしゃらに頑張ってきた男がバブル崩壊で辿り着いた人生の苦難と、壮絶な夫婦の愛を描く。

<ストーリー>
 バブル崩壊で工場経営が傾き多額の借金を抱える羽目になった清水久典(三浦友和)。金策に駆け回るが、努力空しく自己破産の危機に。気の休まらない日々を過ごしていたある日、がんの手術をしたばかりの妻ひとみ(石田ゆり子)と、あてもなく日本各地をさすらう旅に出る。長い結婚生活で初めてのデートとはしゃぐひとみの体は、重い病魔に冒されていた。

 夫を “オッサン”呼ぶ、死ぬにはまだ若すぎる妻を石田が好演。石田と共に脚本に惚れ込み、出演を決め、無精髭をはやした三浦も、平凡な生活を送ってきたのにどこかでネジがゆるんでしまったふがいない男をうまく演じている。2006年のヒット作「初恋」の塙幸成監督が、賛否両論に曝されながらも、潔く妻の最期を迎えた夫婦の姿を鮮やかに切り出し、ノンフィクションならではの深い感動作に仕上げた。

『死にゆく妻との旅路』
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー中

出演:三浦友和、石田ゆり子 ほか
監督:塙幸成 原作:清水久典 「死にゆく妻との旅路」(新潮文庫刊)
脚本:山田耕大 / 音楽:岡本定義(COIL)
オフィシャルサイト<www.tabiji-movie.jp>
(C)2011「死にゆく妻との旅路」製作委員会
配給:ゴー・シネマ

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