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ノア キング三沢急死の波紋

 プロレスリング・ノアのキング三沢光晴さん(46)が、13日夜の試合中に頭部を強打して亡くなった。ノアの社長兼レスラーとして箱舟マットをけん引しながら、プロレス界の首領に君臨した男が、もうリングに立つことはない。混迷するプロレス界を支えてきたキーマンの死は、今後の業界を揺るがしかねず、その波紋は計り知れない。

 キング急死のショックは甚大だ。13日に行われたノア広島大会の試合で、三沢さんが相手のバックドロップを受けて頭部にダメージを負い、46歳の若さで帰らぬ人となった。同世代の蝶野正洋や武藤敬司、2005年7月に急死した橋本真也さんら闘魂三銃士と一つの時代を築いた誰もが認めるトップレスラー。2000年7月に自ら旗揚げしたノアでは、社長業兼レスラーの2足のわらじをはいて激務をこなしていた。
 ノアにはなくてはならない存在だった。今春には日本テレビの地上波放送の中止もあり、厳しい団体経営を強いられていたが、そんな状況下でもリングの中心に立って躍動。日テレの中継中止後のシリーズで行われたタッグリーグでは、潮崎豪を従え、同リーグ戦を制してリング上を盛り上げた。

 ポスト三沢の穴は、そう簡単に埋められるものではない。ノアの象徴なきいま、リング上では、この日のノア博多大会で三沢さんが作ったGHC王座に初戴冠した潮崎に期待がかかるところ。現時点では誰が次期社長になるか定かではないが、箱舟マットの舵取りには三沢さんと同じ四天王の小橋建太や秋山準らが主役となる。
 キングの功績は大きい。他団体との交流戦にも積極的だった。今年は先陣を切ってライバル団体の新日本プロレス1・4東京ドーム大会にも殴り込み、混迷するプロレス界のために自ら動いてウネリを起こした。犬猿の仲だった新日プロとの外交窓口を再構築。プロレス界復興のキーマンとして動き出した矢先の出来事だった。
 混迷のプロレス界に大きな影響力を持ち、にらみを利かせてきたキングの死は、ノアのみならず業界にとってあまりにも大きな損失。新日プロ菅林直樹社長が「絶対に交わることのない新日本とノアの距離を縮めることができたのは、三沢社長の真面目な性格とプロレスに対する真摯な姿勢があってこそ。三沢さんのご理解もあって最近はプロレスの隆盛を取り戻すため、ノアさんと全日本さんとうちの3社で協調路線をとってきた。三沢さんの遺志である業界を盛り上げていく気持ちを糧にしたい」と語るように、今後は業界を再興するためにもより一層メジャー団体の一致団結が必要不可欠となる。
 偉大な首領を失ったことで各団体が勝手な行動に出ることは避けなければならない。プロレス界を襲った三沢ショックの影響は計り知れない。いまこそ三沢さんの遺志を継ぐ次世代のレスラーが奮起するしかない。

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