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来季西武・東尾監督復帰情報の裏側

 来季西武の監督として、東尾修氏(60)の復帰情報が球界の水面下で駆けめぐっている。2位ソフトバンクに3連敗して残り4試合でマジック4という窮地に陥った西武だが、なぜ監督交代劇の情報が流れるのか。

 「ナベQ(渡辺監督の愛称)は勝っても負けても結局は辞めるんじゃないか」。西武OBの間では、こうウワサされている。就任1年目の一昨年、いきなり日本一になり、「選手のミスを責めない」という、新世代の管理職としてビジネス界からも注目された渡辺久信監督(45)。昨年は4位に終わったが、おかわり君こと中村をはじめ主力にケガ人が続出したにもかかわらず、今季は最後まで優勝争いをしている。去就問題が出るような状況にはない。
 が、腹心の大久保博元氏(前西武二軍打撃コーチ)が雄星に暴力をふるうなど「行き過ぎた指導をした」という理由で解雇された事件が尾を引いているのだ。「かばいきれなかったのが残念だ」と、渡辺監督は腹心の解雇に無念の胸中を明かしている。大久保氏は「不当解雇だ」と怒り、球団を訴え、法廷闘争中だ。
 「ナベQは、雄星可愛やの球団のデーブ(大久保氏の愛称)解雇処分に今でも根強い不信感を持っている。親分肌な性格だけに、球団に三行半を突きつけるのではないか」。西武OBの1人はこう言い切る。大久保氏を巡る球団vs渡辺監督の綱引きは、雄星事件が最初ではない。根が深い。日本一になった一昨年も、大久保氏が知人の女性に暴力事件を起こしたと報道され、大騒動。結局、大久保氏が球団フロントに転出することで一件落着したが、昨年4位になったことで、渡辺監督が腹心の現場復帰を強く要望。球団側が二軍ならと妥協して認めた経緯もある。

 それだけに、優勝してもV逸しても渡辺監督がユニホームを脱ぐ可能性は否定できない危険な状況があるのだ。そういう下地の上に「来季東尾監督復帰」情報がある。昨年のシーズン途中には「楽天の来季監督」が取りざたされた東尾氏だが、エースとして常勝西武を支え、監督としても2度リーグ優勝に導いた実績があり、渡辺監督も一目置く、西武大物OBの1人だ。これまでも何度か西武監督復帰説が出ている。今回、渡辺監督がユニホームを脱いだ場合の後任として名前がささやかれているのは、雄星絡みだという。前出の西武OBがこう語る。
 「西武・後藤オーナーは雄星を『1年目から活躍しなくてもいい。将来の西武のエース候補だ。目先にとらわれず、10年以上、西武のエースとして活躍できるように大きく育てて欲しい』という希望を持っている。その雄星に手を出したから、デーブは解雇されている。それを不満にナベQがユニホームを脱げば、東尾監督しかないだろう。なにしろ平成の怪物と言われた松坂を期待通りに西武のエースに育てただけでなく、総額100億円のメジャーリーガーにまで仕立てたのだからね。雄星を松坂のように育て上げるには、実績のある東尾監督しかないだろう」。

 松坂エース教育大成功の実績を、雄星にも施してもらおうとするのではないか…というワケだ。確かに説得力のある西武・東尾監督復帰の理由と言える。予断を許さない渡辺監督の去就問題。それとリンクする東尾氏の復帰情報。さて、どういう結末を迎えるのか。

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