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清宮幸太郎の進路問題に異変 関東大会敗退よりも深刻だったあのシーン

 清宮幸太郎(早実3年)が関東大会準々決勝で散った(5月22日)。昨夏甲子園大会の覇者・作新学院との一戦で、早実が終始追い掛ける展開となり、清宮は最終の第4打席で通算95号アーチを放ったが、チームは敗退した。

 その清宮を巡って、スカウトの動き方が“ビミョ〜に”変わってきた。

 早大進学は、ほぼ確実。各球団とも、密着調査をフェードアウトしつつある。そう告げるメディアも少なくない。本当に、そうだろうか。早実のHPを見れば分かるが、学生387人中377人が早大に進学している(昨年度)。「この流れにやはり逆らえない」というのがフェードアウト説の根拠ともされている。しかし、ネット裏のスカウトの動き方を見ると、「指名を諦めた」とは思えない。しっかり、見ているからだ。

 知名度の高いドラフト候補は、過去にも大勢いた。12球団が総チェック、複数体制、密着…。そんなスポーツメディアの見出し通りの大フィーバーとなるのだが、12球団全てが1位入札に参加した前例はない。実は、スカウト同士にしか分からないシグナルが交わされているのだ。そのシグナルとは、お目当ての選手の試合中に発信される。指名から下りる球団のスカウトは“見ているフリ”をするのだ。顔見知りの年長記者や他球団スタッフを見つけ、しばらく話し込む。また、調査書のようなものを広げ、しばらく見入っていて、肝心の試合のほうは上の空なのだ。

 「ドラフト候補の在籍する側(学校、社会人チーム)に対する後のお付き合いもあるからね。チームの戦力状況で他ポジションの選手を指名しなければならない場合、あるいは、プロ入り後の伸びしろに確証が持てないときは指名から下ります。将来、その学校、社会人から本当に欲しい選手が出現したときに備えて、露骨に『指名から下ります』とは言えないんです。だから、見ているフリを続けるんです」(在阪スカウト)

 清宮を追い掛けるスカウトだが、誰も“見ているフリ”をしていなのだ。

 また、こんな情報も交錯している。

 「熊本RKK招待試合で、秀岳館と対戦しましたときです。地元ファンに見せるため、そして、夏の甲子園での対戦を想定し、秀岳館は清宮の前打者を敬遠する作戦に出ました。力の入りすぎた清宮は凡打に倒れましたが、これを機に、清宮の顔つきが変わりつつある」(在京スカウト)

 これまでの清宮は、敬遠されることはあっても、敬遠後の打席に立ったのは初めての経験であり、「屈辱」と解したはずだ。地元関係者によれば、同日の清宮は試合後の整列でも相手選手たちに向ける目はうつろだったという。

 「かつて、松井秀喜氏が甲子園で5打席連続敬遠され、プロで勝負したいと思ったように、清宮も高いレベルを意識するようになったのではないか。あの敬遠は清宮の気持ちに大きな変化を与えたと思う」(同)

 複数体制ではなく、目利きのベテラン、もしくは長く清宮を担当してきたスカウトに一任し、真相を確かめているということだろうか。いずれにせよ、夏の甲子園予選も清宮一色となることは間違いないようだ。

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