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DeNA、10連敗がありながらも同率2位で前半戦ターン! 後半戦のラミレス・ベイスターズに増す期待

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アレックス・ラミレス監督

 8日から行われた敵地神宮での前半戦ラストの3連戦。初戦は先発飯塚悟史が乱調で2回で降板。中継ぎ陣が踏ん張るものの、打線もスワローズ先発山田大樹を打ち崩せず3-5で敗戦。2戦目は両チームのノーガードの打ち合いの末、ホセ・ロペスのグランドスラムでスワローズをKO。9-4で勝利した。ラストゲームは3回に2点を先制したが、3、4、7回と五月雨式に失点。結果的には継投ミスで残念ながら2-7で落とし、ベイスターズは借金2でオールスター休みに入ることになった。ラミレス監督が交流戦後に語っていた、「5割、Aクラス」の目標には届かなかったが、限りなく理想に近づけることは出来た形だ。

 4月16日のドラゴンズ戦から始まった敗戦は29日のジャイアンツ戦まで続き、泥沼の10連敗を喫し、更にゴールデンウィークの5月3日から8日まで5連敗を記録。最大11の借金生活でもちろん最下位の成績に甘んじながらも、毎年苦汁を飲まされている魔の交流戦を4位で戦い抜き、貯金も3を稼いだことで状況は好転したと言えるだろう。

 リーグ戦再開後の9連戦を4勝5敗とひとつの負け越しで終え、結果的に勝率5割に届かなかったが、負け方も「惜しい」ゲームが続き、力負けの印象は無い。

 好転の原因は、シーズン序盤に崩れていた中継ぎ陣の復調が大きい。特に交流戦では、パワーレフティのエドウィン・エスコバーが絶好調で、昨年中継ぎで輝きを取り戻した三嶋一輝、161キロ右腕の国吉佑樹も勝ち試合で安定した投球を披露。さらに、左腕の石田健大も献身的なピッチングでチームを救い、先発が早い回で崩れても試合を立て直す要因となった。

 課題の打撃陣は、トップバッターの神里和毅の活躍も大きいが、昨年からベイスターズにやってきた伊藤光と大和がキラリと光る活躍を見せ、下位打線で打点を稼ぐことができ、攻守ともにいぶし銀の働きを魅せる彼らの力で、確実にチームを上昇気流に乗せた。

 後半戦は、筒香嘉智、ホセ・ロペス、ネフタリ・ソト、宮崎敏郎の”BIG4”の爆発に期待したい。特に今季出塁率はいいものの、期待されているホームランや打点が伸びない筒香が、本来の調子を取り戻した時、70周年のメモリアルイヤーに”何か”が起こるような予感がする。誤算が多いにも関わらず前半戦2位ターンを決めたベイスターズ。オールスター明けの期待は増すばかりだ。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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