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復調の松井を悩ます新指揮官のヘンなウワサ

 松井秀喜(37=アスレチックス)が日米通算499号アーチを放った(6月16日/現地時間)。成績不振で解任されたボブ・ゲレン監督に代わり、ボブ・メルビン監督代行が指揮を執って以来、打順は『3番DH』に固定された。その甲斐もあって、長いスランプを脱出できたようだが、本当の正念場はこれからのようである。
 「来月、松井の打順は何番に変わっているだろうか? メルビン監督代行が正式に監督に就任したら…」(米メディア陣の1人)
 メジャーでは、シーズン序盤に監督が解任・交代することは珍しくない。

 同監督代行は03年からイチローのいるマリナーズ、05年から5季はダイヤモンドバックスの監督も務めてきた。故障者が続出したダイヤモンドバックス時代がとくにそうだったが、メルビン監督代行は“日替わり打線”で有名になった指揮官でもある。
 「ダイヤモンドバックス時代、1シーズンで100通り以上のオーダーを作りました。マリナーズ時代はイチローに3番を打たせた試合もありました。イチローの3番はともかく、100通り強のオーダーを作るということは、(不振選手に対して)こらえ性がないと思われても仕方ありません」(前出・同)
 したがって、松井が日米通算500本塁打を達成したとき、『3番・DH』を任されている保証は何処にもない。現地取材陣はイチローの取材でメルビン采配を目の当たりにしてきたので、「松井が節目の記念アーチを放ったとき、何番を打っているのだろう?」と、冷やかし半分で予想しているのだ。

 「メルビン監督代行になって、アスレチックスのベンチの雰囲気は良くなりました。メルビン監督代行は試合前日に打順を発表し、ナインに準備させます。今の松井は相手チームの先発が左投手でもスタメン出場していますが、相手の先発投手に応じてスタメンで出られる選手もいるので、評判はいいです」(現地特派員の1人)
 メルビン監督代行はアスレチックスナインのハートをしっかり掴んだようである。
 「チームはまだ最下位ですが、ベンチの雰囲気は良くなってきました。ビリー・ビーンGMにもその報告は届いています」(前出・同)
 監督に正式就任する日もそう遠くないだろう。そのとき、お得意の『日替わり打線』の采配を振るうはず。松井は試合に出ながら調整していくタイプであり、打順にしても、試合のなかでその役割を見出していく。メルビン体制が本格的にスタートするとき、松井は2日続けて同じ打順で試合に出ているかどうかさえ、分からなくなってきた。

※チーム名、監督等のカタカナ表記は月刊メジャー・リーグ(ベースボールマガジン社)を参考にいたしました。

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