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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第189回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第189回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇ザ・ビートルズ「Love」(2006年/Apple/Capitol/Parlophone)

 リアルタイムでない私のようなビートルズファンは、リマスターが出たりモノ盤が出たり、BBCでの未発表の曲が出るだけで、一喜一憂するのですが、その中で一風変わった作品がこの「Love」です。最初に言っておきますが、ビートルズのアルバムをちゃんと聴いたことが無い方は、決して一番最初に、このアルバムを聴かないでください(笑)。

 ことの始まりは、ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスンとシルク・ドゥ・ソレイユの創設者、ギー・ラリベルテの友情から始まります。ビートルズの音楽とシルク・ドゥ・ソレイユの幻想的な世界を融合しようという話で盛り上がり、コンセプトが浮上します。そこでビートルズの曲の各トラックを使って、何か新しいことが出来ないかとジョージ・マーティンに話が持ち込まれたみたいです。体力的なこともあり、息子のジャイルズ・マーティンと共同作業で1時間半程度のサウンドトラックを作ることとなりました。その作品が「Love」です。

 ビートルズを毎日のように聴いてきた私にとっては、とても新鮮で、まず、先が見えないことが面白かったですね。曲が終わると、普段は次の曲が頭の中で自然に鳴りますから。 あと、違うリズムトラックで騙されたり、色々な音がコラージュで隠されているので、それを探すのも宝探しのようで愉快でした。曲もすべて繋がっているので、DJでも面白く使えます。お客さんからも、「これ何?」みたいな顔で見られますしね。まぁ、人によっては、許せないアルバムだと思いますが(笑)。遊びだと思って聴いてみると、とても楽しいアルバムです。

 ビートルズのメンバーも公式に認めているアルバムですが、そんなところの余裕もいいですね。しかも、ビートルズのように厳重に音源が保管されているアーティストじゃなきゃ、このような作品が生まれることもありませんから。

■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/0352870/

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