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ライガー引退セレモニー、猪木氏サプライズ映像で14年ぶりに新日本登場!

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獣神サンダー・ライガー

新日本プロレス
『NEW YEAR DASH!!』
▽6日 東京・大田区総合体育館 観衆4,078人(札止め)

 セレモニーの前に、まずは4、5日と2日間にわたって行われた『レッスルキングダム14』東京ドーム大会を振り返ろう。新日本プロレス“世界の獣神”獣神サンダー・ライガーの引退試合。4日は、藤波辰爾、ザ・グレートサスケ、タイガーマスクとチームを結成した。

 セコンドにはかつてのパートナー、エル・サムライがつき、“永遠の恋人”佐野直喜、大谷晋二郎、高岩竜一、田口隆祐、そしてこちらのセコンドにはライガーとしてデビュー戦の相手である小林邦昭がついた。レフェリーはライガーの“難敵”だった保永昇男が担当。選手コールは1980年代から2000年代初期にかけて、新日本の全試合をコールした田中ケロリングアナウンサーが務めるというスペシャル版だった。

 佐野、大谷、高岩にはライガーと死闘を繰り広げていた当時の入場テーマ曲が使われるなど、演出面でも新日本のこだわりと歴史を痛感した。一夜限りのオールスターメンバーによる8人タッグマッチは、田口がライガーに必殺技どどんを決めて3カウント。佐野組が勝利を収めたが、試合後のライガーは「プロレスファンを担った頃からケロさんだったんで、うれしかったですね。とにかく感謝ですね。みんなに感謝」としながらも「きょうの試合見てさ、『うわぁ…ライガー引退も仕方がねえな』って思った?寂しさとかないでしょ?これでいいんだよ!これが俺の目指した引退試合!もっとすげえ試合、明日やるから!」と、すぐに5日の試合を見据えていた。

 5日はライガーとの「約束」通り、4日の試合でウィル・オスプレイを破りIWGPジュニアヘビー級王者となった高橋ヒロムが、ドラゴン・リー改め、リュウ・リーとタッグを結成。ライガーは佐野とライバルタッグを結成し、師匠である藤原喜明がセコンドについた。

 報道陣を驚かせたのは、久々の試合となる佐野の体型。佐野は「前から話をいただいていたので、2カ月前から調整しました」と話していたが、ジュニア時代をほうふつとさせる肉体を披露したのはさすがである。

 ライガーは「僕と佐野さんの試合を見た先輩から『お前ら、いつか死ぬよ』と言われたんですよ。今、ヒロムとリーの試合を見て今は『ホントにいつか死ぬぞ』と思ってるので、佐野さんと組むのがいいかなと思いました」とコメント。現在進行形の新日本ジュニア勢を相手に、かつて新日本ジュニアを引っ張った2人が対戦することで、何かメッセージを残せたらと思ったようだ。

 もちろんライガー自身、最後まで「第一線」で闘って終わりたいという気持ちも強い。この日はヒロムのTIME BOMBで最後の3カウントを喫したライガーだが、大の字になったライガーにヒロムは「あなたが作った新日本のジュニアをもっとデカくします」と耳元で叫んだ。起き上がったライガーは「平成元年、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは生まれました。そして今日!この東京ドームで、プロレスラー、獣神サンダー・ライガーは、終わりました!31年間、応援していただきまして、ありがとうございましたー!」とあいさつを終えると大ライガーコールの中、控室に向かった。

 6日に行われた引退セレモニーでは、試合と同じフルコスチュームで入場。棚橋弘至ら新日本本隊、オカダ・カズチカらCHAOSのメンバー(石井智宏は除く)、菅林直樹会長、ハロルド・メイ社長兼CEO、家族から花束が渡される中、阿部誠リングアナウンサーが「この方からメッセージが届いております」と言うと場内のスクリーンに登場したのは新日本の創設者であり、ライガーにとって師匠でもあるアントニオ猪木氏だった。

 映像とはいえ猪木氏が新日本に公式に“登場”するのは、なんと14年ぶりのこと。猪木氏はねぎらいのメッセージを送ると「1、2、3、ダァーッ!」が新日本の会場で久々に響き渡った。引退の10カウントを終え、棚橋の提案でライガーの入場テーマ曲『怒りの獣神』を会場全体で大合唱。鳴りやまないライガーコールの中、インタビュースペースに現れたライガーはスッキリした様子。猪木氏のサプライズに関しては「いや、ビックリしました。僕はアントニオ猪木の教え子の中では落第生だったので。よく怒られましたし、ロクなことをしなかったですからね。ああいうメッセージをいただいて、ありがたいです」と驚いていた。

 今後はゆっくりする意向だが、しばらく取材も入っているそうで、「いろいろ計画されていることもある」とのこと。武藤敬司からプロレスリング・マスターズでの一夜復帰のオファーを受けていたが「絶対に復帰はありません」と完全否定。テレビ解説などお茶の間でライガーと接する機会はあるだろう。31年の激闘を経て、“世界の獣神”は伝説となった。

(どら増田)

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