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プロレス界に衝撃 ZERO1外国人選手が大麻密輸で逮捕

 あってはいけない事件が、プロレス界に勃発した。

 プロレスリングZERO1の試合に出場するために来日していた米国籍のヤヤ・ブラジル(27=本名:グラマン・シラーズ)が、密輸した乾燥大麻、大麻入りクッキーなどを持っていたとして、警視庁に麻薬特例法違反(所持)の疑いで逮捕されていたことが、1月14日に明らかになった。

 ブラジル容疑者は昨年11月17日に来日。同年12月1日に、東京都港区のZERO1道場で、乾燥大麻8.46グラム(末端価格約5万円相当)を所持していた疑いがある。
 乾燥大麻は昨年11月に航空便で密輸したものと判明。東京地検は同年12月22日、大麻取締法違反(密輸)罪に切り替えて起訴。東京税関は14日、関税法違反(大麻密輸)の疑いで東京地検に告発した。

 ブラジル容疑者は、「練習時の痛みをやわらげるため、友人に送ってもらった」と供述しているという。

 ZERO1では12・11六本木〜12・21名古屋で開催された「風林火山タッグリーグ戦」に出場予定であったが、団体側からは“負傷欠場”と発表されていた。
 日本プロレス界での薬物事件は極めて異例で、06年7月に当時、全日本プロレスに所属していた嵐(現ドラディション)が、大麻所持で逮捕され、同団体を追放された例がある程度。その際、嵐も「プロレスでの痛みをやわらげるために吸った」と供述した。

 日本人の所属選手ならいざしらず、外国人選手の薬物管理までは、団体側ではなかなかできないのが実情。プロレスラーが己を鍛える神聖なる道場に、大麻を持ち込んだブラジル容疑者の責任は重い。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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