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考えるキャバクラ〜ノルマペナルティの恐ろしい現実〜

 前回、キャバ嬢たちに課せられているノルマについて触れたが、いくらなんでも手取りがなくなることはないのでは、と思った方も多いかと思う。ところが現実に、収入どころか、負債を背負わされてしまうコがいるほど、深刻な問題になることもある。今回は取材で聞くことができた実例を元に、驚愕の世界をお伝えしてみよう。

 歌舞伎町の某キャバクラにいたMさん。彼女がお店の寮に入って働いていた頃、週5〜6日の勤務にも関わらず、月収はわずか数万円に止まっており、「酷いときは、罰金と寮費とかが日払いより多くて、お店終わってからATMで貯金を下ろさせられた」ため、マイナスになることさえあったという。しかし一般的なバイトよりも高額な時給が発生するであろうキャバクラで、それを上回るほどのペナルティとは、どんなものだったのか。時給2千円としても、5時間働けば1万円。ところがMさんの場合、出勤ごとに寮費として5千円前後が引かれていた上、実は大変な遅刻癖があり、出勤が開店に間に合わないことはザラ。しかもお店のルールが遅刻には厳しく、「1回5千円とか罰金取られるの。だから遅刻した日は休んだこともあった」ため、手取りはさらに減り、また当日欠勤のペナルティ1万円が加算されて、負債は膨らんでいく一方だったのだ。

 遅刻や欠勤も出勤ノルマの一種で、罰金に関しては自業自得であることは否めないが、一般的な会社で1か月ほど出社拒否をしたところで、少なくとも負債は発生しないことを思えば、気の毒な話ではある。
 またお店によっては、傍から見ているだけでは本人に非がなくても、ペナルティを受けるケースもある。某店に勤めていたSさんの話によると、「途中から指名ノルマにうるさくなって、ポイントが溜まるまで給料ナシとか言われた」のだとか。一定の指名客を取ると、時給などがアップするという報酬型ならわかるが、ノルマをクリアするまでは給料が一切出ないというのだから閉口する。勤続中に突然お店のシステムを変更し、雇用条件を完全無視するような無法なお店では、「元々時給もよくないのに、ヘアメイク代はともかく、イベントの衣装とか、お店が用意したのを買い取りになる」など、集客のほか、細々とした出費までも嬢たちに負担させていることも珍しくない。彼女の場合、給料は出ないのに雑費がかかったわけで、当然、収支はマイナスになってしまったのだ。

 お店の経営状況が苦しければ、女のコに負担が出ることも仕方のないことではあるが、それも程度問題。すべてのお店がこんな状態ではないが、キャバクラのペナルティがいかに厳しいものかがわかるだろう。

*写真は本文とは関係ありません

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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