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また出たDeNA中村ノリのわがまま病 2000本安打達成にも影響か?

 DeNA中村ノリこと中村紀洋内野手(39)のわがまま病が再発、それが原因で2軍に懲罰降格させられていたことが分かった。

 ノリは8月16日、球場入りした際に車のエンジンを切ろうとキーを回した時に、右ヒジに痛みが出たという信じられない理由で、同日の阪神戦(横浜スタジアム)を欠場。18日には、「長引かせるより、早く決断してきちっと(治療に)専念するということ」として、1軍の出場選手登録を抹消されていた。

 ところが、ここに来て、2軍降格は故障のためではなく、懲罰降格だったことが明らかになった。15日の阪神戦(横浜スタジアム)で、7回裏の攻撃中、二死一塁、ノリが打席の場面で、盗塁のサインが出て、一塁走者の内村賢介内野手(26)が盗塁を決めた。この際、打席で制約が生じて三振に倒れたとして、ノリがベンチに戻ってから、内村に対して、「何で走るんだ」と激怒したという。チームは采配批判と判断。中畑清監督(58)はノリを注意したが、翌16日には右ヒジ痛を訴え、試合途中からベンチ裏に姿を消した。一連の態度から、チームはノリにペナルティーを与えたのだ。

 懲罰降格を認めた中畑監督は「どこの世界にもルールがある。ルールを守れない人間は使わないということ」と話した。故障した右ヒジは回復しており、「下で結果を出して段取りを踏んで帰って来させるつもりでいる」(中畑監督)とのことで、ノリは31日にイースタンリーグの2軍戦(ロッテ戦=平塚)に出場し、早ければ9月1日にも1軍に復帰する予定。

 今季のノリは中日時代の08年以来といえる好調を維持。96試合に出場し、打率.295(リーグ8位)、10本塁打、56打点。得点圏打率はリーグ3位の.345で、勝負強さを見せつけている。チーム内では3冠王のアレックス・ラミレス外野手(37)に次ぐ成績を残しており、ファン投票で、8年ぶりのオールスター出場も果たした。近鉄時代の01年以来となる、11年ぶりの3割到達の可能性も十分。

 今季の成績は立派なものだが、わがまま病再発で来季の契約に暗雲が垂れ込めてしまった。ノリのお山の大将ぶりはいたく有名で、これまでの所属球団関係者はとかく手を焼いてきた。06年オフにオリックス、10年オフに楽天を自由契約となったが、獲得する球団がなかなか現れなかったのは、それが原因とされる。

 ノリの活躍ぶりに、シーズン前半の6月には、池田純球団社長が来季の残留を早々に示唆していた。だが、こうなると、現場サイドがノリ残留にNOを突きつけてくる可能性が出てきた。もし、DeNAがノリ解雇を決めた場合、風前の灯となるのが悲願の2000本安打達成。現在、ノリの通算安打数は1948本(30日現在)。横浜の残り試合は33で、あと52本打つのはむずかしい。名球会入りするには、来季、プレーさせてくれる球団があることが前提だ。区切りの400本塁打にも、あと11本と迫っており、こちらも来季達成見込み。従って、ぜがひでも、あと1シーズンは現役を続けなければならない事情がある。

 これまでの経緯からいって、ノリを新たに獲得しようという球団が現れるとは考えがたい。そうなれば、2000本安打も400本塁打も達成目前で露と消える。身から出たさびとはいえ、ノリに残された選択は、中畑監督に誠心誠意、謝罪し来季の契約更新を勝ち取るしか道はなさそうだ。
(落合一郎)

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