「スーパーモーニング」の取材で、妻・仁香さん(47)が「根津はもう表舞台には戻りません」と告白したもの。今後は脚本家や演出家や として活動するというが、才能ある役者の突然の引退宣言に周囲からは惜しむ声が挙がっている。
根津は1970年に舞台「ジョン・シルバー 愛の乞食篇」でデビュー。78年にNHK大河ドラマ 「黄金の日々」でブレイク。寡黙な中にも光る演技で活躍してきた。昨年8月には、うつ状態からリハビリ生活で車いす状態であることが週刊誌で報じられたりもした。
「仁香さんが言うとおり、車いす生活はずっとというワケではなくて、日常生活を根津さんが送りづらいからという理由みたいですね。ゆっくりなら、歩くこともできる。ただ、精神状態がいいときと、あまりよくない時期が不定期にやってくるので、というのが理由みたいです」(芸能関係者)
根津はヘルニア、物が二重に見える複視などに加え、04年には人身事故を起こしていた。
前出の芸能関係者は「地味な役柄もしっかりこなし、いわば『華麗』だった芸歴に比べ、私生活ではトラブルの連続でしたね。決定的だったのは人身事故で被害者の方が亡くなってしまった件。やはり根津自身、罪の意識にさいなまれていましたし。遺族への補償等はきちんとやってらっしゃったので、これを乗り越えて復帰できればいいと思ってたんですが…」と肩を落とす。
もうひとつ、完璧を求めすぎる根津自身の性格も結果として残念なものになったようだ。「根津は俳優業に対しては妥協は一切無かったですね。全ての演技に完璧を求めるというような、役にのめり込んでいくタイプ。最近の俳優には珍しいんですがね。完璧な演技が出来ない以上、表舞台に出てはいけないと考えているのでしょう」(芸能関係者)
ハリウッドではパーキンソン病を公表したマイケル・J・フォックス(49)が頑張っている。2月には、バンクーバーオリンピックの閉会式で元気な姿を見せたりしている。根津もゆっくり克服して表舞台に立てる日が来ることを願いたい。