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日本流SBOの謎に新説

 今年からプロ野球界も「SBO」から「BSO」に変更。審判がボールを先にコールしている。球場のスコアボード改築は費用がかかるので、各球団と各球場の自主判断だが、大宮と平塚の球場は早くも「BSO」に変えている。

 「カウント2|1」は、昨年までなら「2ストライク1ボール」だったのに、今年から「2ボール1ストライク」の意味になる。高校球界はすでに7年前から「BSO」コールに変更している。プロ野球界も国際化時代に合わせ、メジャー流を採用したということなのだが、新事実が明らかになっている。
 「なぜ日本だけ今までストライクを先にコールしていたのか」というのがミステリーで、様々な説が流れている。「米国人は狩猟民族だから、攻撃側の立場でボールを優先する。逆に日本人は農耕民族だから、守りの立場でストライクを先に言う」「戦争中、敵性言語ということで、英語が禁止され、ストライクを『良し』、ボールを『ダメ』というようになったので、『良し』が優先された」etc。

 ところが、メジャーリーグに精通している日本球界関係者が、こう新証言をしたのだ。「メジャーリーグでも、昔はSBOの野球場があった。写真も残っている。ドジャースがニューヨークのブルックリンに本拠地を置き、ブルックリン・ドジャースと呼ばれた初期の頃のエベッツ・フィールドがそうだったし、他にもいくつかの球場がそうだった」と。
 ロサンゼルスへ本拠地を移転する前に、1890年から1957年までブルックリン・ドジャースと名乗ったが、実際に初期の頃のホーム球場エベッツ・フィールドのスコアボードには左からSBOとなっている証拠の写真が残っている。となると、「日本だけなぜストライクを先にするSBOなのか」という、ミステリーそのものの前提がおかしくなってくる。
 前出の日本球界関係者は、「断定できないので、自説にすぎないが」という条件付きながら、拝聴に値する自説を披露する。「当初はメジャーリグでもSBOとBSOが混在していたのだと思う。そんな中で、日本に伝えた人が、たまたまSBO派だったのではないか。だから日本の野球界はSBOが根付いていった。一方、メジャーリーグの方はBSOで統一されていった。こう考えるのが、一番素直な解釈になるのではないか」と。思わず耳を傾けたくなる、説得力のある新説だ。

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