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岡田有希子命日に多くのファンが黙祷

 1986年4月8日に人気アイドルだった岡田有希子が当時の所属事務所から投身自殺を図り、帰らぬ人になってしまった。活動期間は約2年。短い期間であったが、18歳の人気アイドルの自殺ということで、当時の衝撃はすごいとしか言いようがなかった。

 亡くなってから今年で31年の月日が経った。その命日となる4月8日は、ファンにとって大切な日であり、今でも亡くなった12時15分に黙祷を捧げている。黙祷は亡くなった当時の所属事務所前と愛知県にある彼女が眠っているお墓前で同時に行われる。私は毎年、愛知県のお墓に黙祷を捧げに行っているのだが、この日は悪天候にも関わらず、土曜日ということもあり、多くのファンが全国から集まった。

 お墓前には、たくさんの花や写真などが飾られ、それを見つめながら黙って手を合わせたり、当時を振り返ったりと、各自さまざまな形で彼女の命日を迎えている。私もお墓の前に来ると毎年のように緊張してしまい、在りし日の姿を思い浮かべながら黙ってお墓を見つめてしまっている。

 デビューから約2年という短い期間の活動だったが、私はデビュー当時からずっとファンであり、彼女のいる現場には、できる限り行くようにしていた。当時はそれが当たり前の日常だったが、その当たり前が無くなることを実感することができずに大人になってしまった。今でも4月8日を迎えるのは怖い気持ちを持っているが、それが自分にとって大切な日だと実感できるので、勇気を出してお墓に行くようになったのが7年前である。お墓を目の当たりにした時は、ようやく亡くなったことの実感が沸いてきた。今に思えば、ここで勇気を出して一歩踏み出してお墓に行ったことが、自分にとって良かったと思う。

 彼女は18歳のままで私はいい年したおっさんになってしまったけど、これからもこの気持ちは変わることが無いので、来年も再来年もずっと彼女に会いに行くことだろう。岡田有希子という存在はいつまでも自分にとってかけがえの無い存在なので、その愛に誇りを持っていたいと思う。

(ブレーメン大島)

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