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虎が吠える 佐山サトル見参!!(12) 武道とはもうひとりの自分を生かすこと

 勇気、正義、戦闘、真武道の真実を見よ! 今週から角度を変えて真武道の秘密について私の持論を語ってみよう。

 修斗以来、ここ15年の私の主生活は精神武道の創生であった。
 来る日も来る日も思考と研究…。ルールを作りリングを作り、防具を作って選手を育てるものとは一転変わり、闘いにまつわる精神の解明と育成開発、学びの生活は、大変充実していた。
 私は心の構造や大脳生理学や宗教や歴史、催眠までも研究してきた。闘いと人の環境を科学し、真の武道をつくる生活。史上最強の精神武道がもうすぐベールを脱ぐ。
 武道とは自分の中に存在する、もうひとりの自分を生かすことである。闘いの心と普段の動的感情は同じシステムで成り立っている。
 人は、環境、雰囲気、感情、情動という五感の受信量と、作用、送信を持つ。例えば、あなたの会社が、この先どうなるか分からないなどの、不安を背負ったとする。

 それは闘いの前の選手の状況と同じシステムが作用し、もう一人の“自分の気分”をつくりだす。
 人間は、記憶が優れ、未来が見える動物だから、心理と大脳の生理が不安をつくるのだ。酒など飲んで開き直るのは簡単だが、短時間の繰り返しに過ぎない。武道的にはもう一人の自分を内観し、心理と生理を生かすのだ。
 例えば自分の会社が新聞社だとする。何があろうと文字は消えない。悪い状況下でも生かした仕事はさすがといわれ、部下や周りにも一体感を与える。敗残兵が見事復活するのは、その環境に生還への強い意思を持つからだ。優位への意思を愛し弱化への艶美(えんび)を憎む強い生き方をプリンシプルすれば、自己の変化もあり得る。
 もう一つは、もうひとりの自分を生理的に変えてしまうことだ。どうしようもない気分が、突然もう一人の自分が充実した気分となったら? 催眠で犬や猫になってもしょうがない。どんな闘いにも不動となる心が重要。
 それこそが自立への扉である。

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