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稀勢の里 19年振り日本人横綱誕生でも全員30歳代4横綱に「大丈夫か」の声

 2016年の年間最多勝を勝ち取った大関稀勢の里(30)ではあったが、大相撲初場所は、まさに「棚からぼたもち」だった。2横綱1大関が対戦前に休場してしまい、さらに、豪栄道に至っては対戦当日の13日目の休場で、大きな不戦勝。これは、『稀勢の里さん、優勝してください』と言わんばかりの展開だった。涙の初優勝と同時に悲願だった横綱昇進も成し遂げ、記憶に残る場所となった。だが、追い風もこんなに強いと返って心配だ。
 「この場所は、稀勢の里のためにあった場所と言っても過言ではありません。前半で日馬富士、鶴竜が、そして中盤以降、白鵬までがバタバタと負けたばかりか、申し合わせたように上位陣の休場と、ここまで条件が整って、優勝を逃していたらどんなヒドいことを言われるか、冷や冷やものでした」(担当記者)

 横綱昇進も、この相次ぐ休場者とファンの熱い声援が強く後押しした。今の力士たちの年齢構成はひどく偏っており、横綱・大関陣は照ノ富士1人を除いて全員30歳代。その高齢力士たちに、一斉に衰えが見られるようになったのだ。
 日馬富士、鶴竜ばかりか、これまで大相撲界の屋台骨を支えてきた白鵬も例外ではない。明らかに肌に張りがなくなり、ギラギラしていた気力も低下。7日目の荒鷲、14日目の貴ノ岩と1場所に二つも金星を配給するなど、これまでの白鵬には考えられないことだった。
 とりわけ、力の限界を感じさせたのが、千秋楽の稀勢の里戦だ。長引かせては不利と見たのか、左を差して一気に土俵際まで寄って出たが、そこからガブり寄っても寄り切れず。最後は軽々と投げられてしまったのだ。

 「まっすぐ行って勝敗は運命、宿命に任せた」
 取組後、そう語った白鵬だが、こうも頼りない横綱・大関陣では早急に新しい後釜を作らざるを得ない。
 「それに乗じたのが同じ二所ノ関一門の総帥、二所ノ関審判部長(元大関若島津)。琴奨菊の大関陥落が決まり、二所ノ関一門はもちろんのこと、大相撲界としても集客力のある目玉が欲しいところ。稀勢の里は2場所連続優勝という昇進条件は満たしていませんでしたが、これを逃したら2度とチャンスはないとばかり、千秋楽の白鵬戦の前にさっさと横綱昇進を取りまとめてしまいました。つまりは土俵の内外で、とてもラッキーだったと言えます」(協会関係者)

 とはいえ、新横綱も30代。これから、春場所、夏場所…と続くが、4人の高齢横綱たちに今年いっぱい「大丈夫か?」の声が聞こえてくる。

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