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禁止されている生レバー提供で京都・祇園の焼き肉店を摘発

 京都府警生活経済課と西京署などは10月29日、客に禁止されている生レバーを提供したとして、食品衛生法違反(牛レバーの非加熱提供)の疑いで、焼き肉店「祇園焼肉 志(こころ)」(同府京都市東山区橋本町)の経営者の男(29=同市下京区)と、料理長の男(44=同市右京区)を逮捕した。

 逮捕容疑は、8月6日、同市東山区の同店で、販売が禁止されている牛の生レバー一皿(980円)を男女2人の客に提供した疑い。

 同店は昨年11月にオープン。表メニューとは別に、「裏メニュー」を用意し、安心できる客だと分かると、店員に指示して、「裏メニュー表」を見せて、生レバーを勧めていた。これまでに、数百人以上の客に提供したとみられるが、食中毒の被害は確認されていないという。

 調べに対し、経営者の男は「禁止されていることは分かっていたが、客からの要望も多かったので提供した」などと供述し、容疑を認めている。

 今年5月頃に外部から情報提供があり、警察では捜査を進め、8月に同店から生レバーを押収。10月23日に同店を家宅捜索し、同店運営会社「破天荒」の専務の男(28=同市中京区)と店員の少年(18=兵庫県西宮市)を同法違反容疑で逮捕していた。

 生レバーを巡っては、厚生労働省が食中毒を防ぐため、12年7月にその提供と販売を禁止している。

 昨年10月、生レバーを客に提供したとして、京都府警が同府八幡市の焼き肉店を摘発。逮捕された店の経営者と店長が、罰金の略式命令を受けている。今回が全国で2例目の摘発となった。
(蔵元英二)

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