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ヘルパーが介護先でキャッシュカード持ち出し1050万円引き出す

 警視庁渋谷署は11月30日までに、身の回りの世話をしていた高齢の姉妹の家からキャッシュカードを持ち出し、無断で現金1050万円を引き出したとして、窃盗容疑で、ホームヘルパー・長久保静香容疑者(42=東京都港区高輪)を逮捕した。

 同署によると、長久保容疑者は「生活に困っていた。数万円は自分の生活費として使ったが、残りは姉妹に渡した」と、容疑を一部否認している。

 逮捕容疑は5月上旬〜7月中旬頃、渋谷区に住む無職の90歳と87歳の姉妹宅からキャッシュカードを持ち出し、現金自動預払機(ATM)で、20数回にわたり現金計1050万円を引き出した疑い。

 同署によると、長久保容疑者は以前ヘルパーとして姉妹宅に派遣されており、約2年前に契約終了後も個人的に掃除などに訪れていた。

 姉妹の親族が不審な引き出しに気付いて、同署に相談。ATMの防犯カメラ画像などから長久保容疑者が浮上した。姉妹はカードの裏に金融機関のキャッシュカードの暗証番号を書いていたため、簡単に引き出すことができたという。

 高齢化社会において、介護ヘルパーはとても重要な役割を担う職業だ。仕事のハードさの割には、その待遇は恵まれていないといわている。だからといって、姉妹の預貯金を勝手に引き出していいとはならない。

 契約が満了した後も、世話に訪れていたことで、姉妹からの信頼も厚かったはず。それなのに、長久保容疑者に裏切られた姉妹のショックは、計りしれないほど大きいだろう。
(蔵元英二)

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