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巨人、ドラフト戦略に異常発生?大船渡・佐々木朗希の陰で急浮上している選手も

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原辰徳監督

 令和の怪物・佐々木朗希(3年=大船渡)が「夏の甲子園」(8月6日開幕)に出場できなかったため、ドラフト戦線にも影響が出始めた。

 「夏の甲子園で彼を見たいと思っていた野球ファンは少なくなかったはず。163キロを投げる怪物を全国ネットで見るのは、プロ入り後ということになるかも」(在京スカウト)

 佐々木は甲子園大会後に開催されるU-18大会の代表候補でもある。しかし、岩手県大会決勝戦で大事を取り、登板回避させた経緯を考えると、「決勝戦で投げられなかったのに、どうして、U-18大会では投げられるんだ?」という新たな批判も招きかねない。

 佐々木がU-18大会に召集されるかどうかはまだ分からないが、佐々木の全国ネットデビューが遅れたことで、プロ野球スカウト陣もちょっと考え始めたという。

 「佐々木が10年に一人の逸材であることに変わりはありませんが、ドラフトでは『お客さんの呼べる人気選手』を1位指名したいと考える球団もあります。今夏の甲子園で優勝する投手がブレイクする可能性もあれば、一方で、甲子園で使い減りしないで済んだと評価を高めた球団もあります。どちらが多いかというと、後者」

 今さらだが、ドラフト1位は入札・抽選制。競合すればクジ引きとなる。佐々木の評価が高まったとなれば、入札を決める球団の数も増える。そうなると、クジに外れた場合にも備えなければならない。2回目にどんな選手の名前を入札するのか…。急浮上してきた大学生捕手がいる。東海大学の海野隆司捕手だ。

 「強肩で、配球も良い。強肩捕手といえば、ソフトバンクの甲斐キャノンが有名ですが、彼と比べても引けを取りません。捕手難のチームに指名されたら、1年目からレギュラーかも」(アマチュア野球担当記者)

 海野捕手に対しては「2位指名までに消える選手」と高く評価されてきた。

 「巨人が熱視線を送り続けてきた捕手でもあります。高校時代から追い掛けており、東海大での成長を見守ってきたというか…」(前出・在京スカウト)

 東海大学は、原辰徳監督の母校でもある。また、原監督は巨人指揮官に復帰する際、チーム編成に関する決定権を得た。“他球団流出”は絶対に避けたい選手であり、各球団の「外れ1位探し」の加速を受け、「巨人が指名順位を上げてくるのではないか?」との声も伝わってきた。

 しかし、現巨人は「阿部、小林、炭谷、大城」の4人の捕手を一軍登録している。捕手4人を試合登録するのは異例であり、その上、即戦力・海野まで指名するとなれば、巨人捕手陣の出場機会は激減してしまう。阿部は代打屋、大城は打撃優先で一塁、「実質、マスクをかぶるのは小林と炭谷だけ」という考え方もあるが…。

 「クローザーの中川も東海大学の出身。昨年のドラフト1位・髙橋優貴は東海大菅生校から八戸学院大に進みました。同大学の指導者は東海大のOBです。来年のFAで東海大卒の田中広輔(広島)を狙っているなんて話も聞かれます」(ベテラン記者)

 佐々木朗希が温存されたことにより、巨人のチーム編成にも大きな影響が出始めたようだ。今夏の甲子園は“グラウンド外の喧騒”のせいで、試合に集中できないかもしれない。(スポーツライター・飯山満)

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