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400戦無敗の格闘家・ヒクソン・グレイシーが語る「息子、日本、格闘技」

 ヒクソン・グレイシーの次男、クロン・グレイシーが『REAL FIGHT CHAMPIONSHIP』(FIGHTING GLOBE主催)で、総合格闘家としてデビューする。アジア発の新格闘技プロジェクトが届ける、総合格闘技大会。対戦相手、日時、会場などすべてが未発表だが、父のヒクソンがセコンドに付くことは決定。そこで“400戦無敗の伝説の格闘家”をキャッチ。クロン同席のもと、息子、日本、格闘技への想いを語ってもらった。(伊藤雅奈子)

 −−ファイターとしてのクロン選手は、どう評価していますか?

 ヒクソン「私の子どもなので、小さいときからの成長もありますが、アスリートとしての成長、肉体的にも精神的にも、向上してきていることは、非常に誇りです。諦めない精神というのは、産まれたときからすでに、持っていたと思います」

 −−ご自身が25歳のときと、現在25歳のクロン選手を比べると、違いはありますか?

 ヒクソン「私が父(エリオ・グレイシー)から受け継ぎ、良くした技術を、彼には教えてあげている。そのスタートは、有利だと思います。私よりも肉体的にも体力的にも、優れているのではないでしょうか。練習も、私の25歳のときよりやっているのじゃないかと。私が25歳のときはもう、結婚をして、子どももいたので、男としては彼よりマセてたと思いますが、それ以外はよく似てる気がします」

 −−日本がとてもお好きだそうで…。

 ヒクソン「初めて来たのは、もう成人してからですが、初めて来たときから、私はここで産まれたんじゃないかというぐらい、親近感があります。食べ物、文化、宗教のすべてに縁があると、つねに思っています。格闘技は、武士道の精神から成り立ってるものですが、その武士道は日本から生まれたものなので、間接的ではありますが、武士道にのっとったしつけをされてきたので、縁があるのかなぁと」

 −−その日本では今、格闘技が支持されていると言いがたい状況にあります。

 ヒクソン「スポーツ性が表に出すぎて、武士道の精神がなくなってきたというのが、ひとつの原因だと思います。日本人は、試合を観てただおもしろいだけじゃなくて、その裏にある選手たちの精神性や生き方も含めて見ている。スター性がある人が少なくなったのかなぁと、私は思います」

 −−人気復興のために、ヒクソンさんがもう1度、ファイターとしてリングに上がるのはいかがでしょう?

 ヒクソン「選手としては引退してますので、私が出ない。ただし、私が今まで積み上げた経験などを引き渡す場があれば、どんどん出していきます。サポート側に回って」

 クロン「仕事は私がしますんで、父には海に行ってもらって、遊んでもらいたい(笑)」

 ヒクソン「日本では、長野で蕎麦を食べて、沖縄の海に行きたいって、いつも言ってるからね(笑)」

写真:アミーゴ・タケ

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