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「ソフトバンク鳥谷」誕生の可能性も…ドラフト直前情報、各球団“お目当ての選手”とFA選手の去就

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鳥谷敬

 10月17日、ドラフト会議のクジ運次第で、阪神・鳥谷敬、楽天・嶋基宏の運命も決まる。

 プロ野球各球団はドラフト会議前に「戦力外選手」を発表した。残酷な話ではあるが、プロ野球各球団が支配下登録できる選手は「最大70人」まで。新人選手を6人指名するとしたら、その分の「空き」は作っておかなければならないわけだ。しかし、こんな見方もできる。各球団が発表した戦力外選手のポジションを見れば、ドラフト会議でのお目当ての選手も見えてくる、と…。その典型的な例となったのが、オリックスバファローズだ。

 オリックスは今季、支配下登録された捕手は6人。その6人のうち、26歳と働き盛りの高城俊人に戦力外を通告している。ということは、間違いなく、捕手のドラフト補強を考えているわけだ。それも、即戦力と見ていい。

 「打てる捕手となれば、東洋大学の佐藤都志也(右投左打)かな」(在京球団スカウト)

 また、こんな光景も筆者は目撃している。首都大学野球連盟の東海大学戦を観戦した時だった。相手チームが一塁に出した直後、ネット裏に陣取っていたスカウトの一部が一塁側スタンドに移動した。「こっちのほうが、よく見えますから」と言い、東海大の強肩捕手・海野隆司(右投右打)の二塁送球に備えたのだ。

 海野の肩にホレ込んでいた球団は少なくなかった。そんなスカウトたちの動向を指して、こんな意見も聞かれた。

 「海野、佐藤の好捕手の指名を考えている球団は少なくありません。捕手の指名に失敗した球団は、楽天退団が確実となった嶋基宏、オリックスを解雇された高城の獲得を検討するはずです」(球界関係者)

 他のポジションに関しても、「ドラフト次第」の声が聞かれた。今年は投手ばかりが注目されている。佐々木朗希(大船渡=3年)、奥川恭伸(星稜=3年)、森下暢仁(明治大=4年)、河野竜生(JFE西日本=21)、宮川哲(東芝=24)などの好投手が揃っているからだが、野手にも「磨けば光る原石」は多い。

 「東邦の石川昂弥を野手で指名したいとする球団は少なくありません。U-18大会で4番も務め、本人もプロでは野手一本でやっていくことを決めています。フットワークも軽いので、ショートでもやっていけそう」(前出・在京球団スカウト)

 佐々木、奥川の指名から下りて、この石川を一本釣りする球団が出るとも予想されていた。石川のように将来性も高い内野手を指名できなかった球団は、フリーエージェントでの去就が注目されている千葉ロッテの鈴木大地(30)の獲得に動くとされ、さらに、その鈴木との交渉に失敗したところは、鳥谷の獲得を検討するという。

 「ソフトバンクが鈴木に興味津々だとの情報も飛び交っています。石川の指名から下り、鈴木一本で内野手獲得に行くようです。当然、ロッテも慰留の方向で交渉に入ります。ソフトバンクが鈴木獲得に失敗したら、鳥谷を獲るのではないか、と」(前出・球界関係者)

 同じポジションなら、若い選手を起用する。そのほうがチームの将来にもつながるからだ。ドラフト会議と「戦力外通告」は、真逆なようでいて、実はウラでつながっている。これからプロのユニフォームを着るドラフト候補にはピンと来ないかもしれないが、戦力外選手たちの「失敗と再起に懸ける思い」も考えてもらいたいものだ。

(スポーツライター・飯山満)

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