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地方競馬 夢は中央挑戦 石井勝男師がデビュー

 バトンは次の世代へ。「終わってみればどの馬も素晴らしい思い出。石井君にも馬と人を大切に頑張ってほしい」。
 温かなエールを残して勇退した高松弘之調教師から引き継いだ管理馬6頭と厩務員4人、そして、所属の桑島孝春騎手というメンバーで石井勝男厩舎は今月1日に開業した
 石井師は昨2006年5月に17年間にわたる騎手生活(通算成績5286戦584勝)から退き、トレーナーへと転身。開業までの10カ月間は、脚元の状態、体温、食欲や息遣いなど、騎手時代とは違う視点で馬を見つめることを学びながら、元所属の玉井等厩舎で見習いとして働いた。
 3日の初陣は6着。デビュー週の結果は、所属馬4頭が出走し(6)(9)(6)(6)着だった。初勝利はならなかったが、「今開催はまだ引継ぎ段階だったし、馬場も悪かったので(管理馬が)無事に回ってきてくれて良かった」。第一歩を踏み出し、まずはホッとした様子だ。
 今後は騎手経験も生かし、よく運動する厩舎といわれるよう、馬の個性に合った工夫をしていきたいという。5月までにさらに4頭が入厩予定。ファンのために、ホームページも製作中と活動は本格化する。
 「母仔にまたがったサンキヨーセンサー、レインボーリバティのような馬をつくりたいし、ディープインパクトみたいな馬を見つけて中央挑戦もしたいですね」
 受け取ったバトンを手に、新たなフィールドへこぎ出していく。

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