search
とじる
トップ > その他 > 「第56回 全日本模型ホビーショー」が開幕 アニメコラボキットなどビギナー需要拡大を意識

「第56回 全日本模型ホビーショー」が開幕 アニメコラボキットなどビギナー需要拡大を意識

 23日、東京ビッグサイトで「第56回 全日本模型ホビーショー」が開幕した。

 最近ミリタリー系のスケールモデルとアニメ・マンガ作品のコラボ企画が盛んに行われている模型業界だが、今回も盛況だった。『ガールズ&パンツァー』(ガルパン)の新作制作が決定したということで、再びガルパン系商品のアピールが目立った。他にも、新作としては10月から放送を開始する『終末のイゼッタ』のコラボキットをハセガワが早くも公開していた。担当者によると同作は、架空の世界設定だが、登場する戦闘機などの兵器は実在のものを元にしたものが多く、「既存のキットをそのまま活かせる」とのこと。また同メーカーでは、他に『エリア88』などのコラボキットも展示していた。

 また、普通の航空機スケールモデルではビギナー向けに興味を持ってもらおうというアピールもあった。童友社では、「凄!」シリーズという新ブランドで、「1/72 アメリカ海軍 F-4JファントムII“ショータイム”」を発表。同商品は接着剤が必要なことが多い戦闘機のスケールモデルの中で、接着剤が不要で作れるスナップキットとなっている。さらに、ステッカーを貼り付けるだけで、塗装をしない素組みでも、実機のようなカラーリングが再現できるそう。担当者は「ビギナー向けに、素組みでもそれっぽくなるよう、配慮してあります」と語る。

 新しい遊びの提案などもあり、ラジコンメーカーの京商では「G-ZERO(ジーゼロ)」「ZEPHYR(ゼファー)」という、ドローンの技術を応用した商品を展示した。同商品は専用のセンサーを活かし、地表30センチか60センチを選択して地面スレスレを走る商品となっている。SF作品に出てくるエアカーを彷彿とさせるが、担当者は「『スターウォーズ』のポットレーサーや、ゲームの『F-ZERO』に出てくるマシンをイメージして開発しました」とコメント。遊び方としては、水面などでも飛行が安定するので、そこを走らせたり、アウトドアイベントなどで集まった際に、草レースなどを開催してみたりして欲しいとのことだった。なお、同商品は法改正で登録や資格取得が必要となった、航空法規制対象のドローン商品には含まれていないので、特定の禁止区域以外では誰でも遊べるそうだ。

 ここ数年のホビーショーは、実際にキットを触ることのできるコーナーを設置したり、トークイベントを充実させるなど、新規層獲得を強く意識している。今年は、商品の面でもビギナー層や、これまでプラモデル・ラジコンに触れたことのない新規層を強く意識した展示が目立った。「第56回 全日本模型ホビーショー」は25日まで同地で開催する。(斎藤雅道)

関連記事

関連画像

もっと見る


その他→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

その他→

もっと見る→

注目タグ