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NMB48コンサート2016 Summer いつまで山本彩に頼るのか? 神戸ワールド記念ホールライブレポート

 NMB48が26日に『NMB48コンサート2016 Summer いつまで山本彩に頼るのか?』と題したコンサートを神戸ワールド記念ホールで開催した。

 今回のコンサートは、タイトルの通りキャプテンの山本彩に頼らずにコンサートを開催することである。要は山本不在でのコンサートとなるのだ。これまでのNMB48のコンサートでは、山本が必ず参加し、出演しないことは無かった(チーム別コンサートは除く)。もちろん今回は卒業した渡辺美優紀もいない。こんな状況でコンサートを開催するのは、NMB48史上初である。かつてのツートップがいないということは、誰の目から見ても厳しい状況である。しかも、このコンサートチケットは、開催当日になっても完売していない。もし完売しなかったら次作のNMB48のシングルのセンターは山本がやることになり、逆に完売になったらば、山本以外のメンバーがセンターを担当することになるという。ちなみにコンサートの前日の時点では、365枚のチケットが残っていた。厳しい状況に追い込まれたの中でコンサートの幕開けとなった。

 そのオープニング曲となったのが『純情U19』。19歳以下のメンバーで構成され、センターは次世代エースの最右翼と言われている白間美瑠が担当。さらに次世代エース候補と言われている矢倉楓子、太田夢莉、薮下柊、渋谷凪咲、須藤凜々花もソロ曲やセンターを担当して歌ったりと、明らかに山本に対して宣戦布告だと思えるアピールをしていった。

 その中でも個人的に注目だったのは、城恵理子である。城は『オーマイガー!』のセンターを担当した。意外と言っては失礼だが、ここで目を疑うような力強いパフォーマンスを見せてくてた。この曲は、城が研究生時代に選抜メンバーに抜擢された曲であり、月日が経った今、その曲のセンターを任されるほどに成長した。城は次世代メンバーの候補に名前が挙がることはあまり無いが、このパフォーマンスを見て、どの次世代候補メンバーよりも絶対的な存在感を見せつけたのではないかと思う。これまでの城は、センターになりたいなど口にすることが無かったが、今日この場で強い口調で「NMB48に戻ってきた私が言うのも何なんですけど、私はずっとセンターをやりたいと思っていました。自分は戻ってきた身なのでずっとジッとしていないといけないと思っていました。でもそれでは前には進めないので、これからは選抜にも当たり前に入れるようになるように、そしてセンターを獲りにいきたいと思います」とアピールした。

 しかし山本という壁は厚い。かつて全日本プロレスで絶対王者として君臨していたジャンボ鶴田に対して、世代闘争を挑んできた四天王(三沢光晴・川田利明・田上明・小橋建太)を見ているようにも感じる。実際この壁を崩すのは至難の業だったが、傷つきながら何度も戦い、ようやく圧倒的な実力を見せつけることができて、月日はかかったが三沢は鶴田超えを果たすことになった。例えがマニアックになって申し訳ないが、大きな壁を崩すには並大抵なことではないということが言いたかった。

 コンサートは山本がいないというだけで、別の次元のグループに感じる瞬間が何度も訪れた感じだが、それは多くの個性のぶつかり合いであり、このステージを観たファンの大半は、その個性の未来に期待をしていることではないかと思う。

 色々な思惑があって開催されたコンサートだったが、息を抜く間はまったく無く、あっという間に最後の曲になってしまった。最後は渋谷凪咲と薮下柊がセンターになり『届かなそうで届くもの』を歌い幕を閉じた。そこですぐアンコールの声が掛り、そのアンコールに応えてメンバーはステージに戻ってくれた。笑顔で戻ったメンバーたちだが、そこで今回のチケットの売り上げの報告が届いた。結果は完売することができず221枚が売れ残ってしまった。もう少しというところだったが、約束通り次作のシングルは山本がセンターをやることに決まった。完売とまではいかなかったが、太田が「完売しなかったことは悔しいです。今後は彩さんがいないということもあるでしょう、今日のこのメンバーでコンサートをするのが当たり前になると思うので、私の意識もまだまだ足りないと思いますけど、彩さんがいなくてもどの会場も完売できるようになりたいです。私もみんなに負けないように頑張ります。私は山本彩に負けたくないです。絶対に諦めたくないので、いつかこの会場でこのメンバーでもう一度リベンジをしたいと思います」と誓った。

 山本がいないコンサートだったが、メンバーの危機感に加え、かなりの本気が見えたステージだったのではないかと思う。メンバーもこのコンサートを経験したことで、次世代メンバーが一気に増えて、全員で一丸となって山本を倒しに来ることは間違い無いだろう。そのバトルもお互いの成長に繋がると思うので、今後のNMB48の進化に期待したいと思う。

取材/ブレーメン大島     
(C)NMB48

●セットリスト
M01 純情U-19
M02 高嶺の林檎
M03 イビサガール
M04 努力の雫(白間美瑠)
M05 背中から抱きしめて(矢倉楓子)
M06 虹の作り方
M07 絶滅黒髪少女
M08 オーマイガー!
M09 北川謙二
M10 僕らのユリイカ
M11 君は僕だ(薮下柊)
M12 ジャングルジム(渋谷凪咲)
M13 やさしくするよりキスをして(太田夢莉)
M14 ショートカットの夏
M15 夢のdead body(上西恵)
M16 アイドルなんて呼ばないで
M17 甘噛み姫
M18 カモネギックス
M19 Don't look back!
M20 片想いよりも思い出を
M21 Must be now
M22 ナギイチ
M23 ヴァージニティ
M24 ドリアン少年
M25 らしくない
M26 届かなそうで届くもの

アンコール
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E2 365日の紙飛行機
E3 青春のラップタイム

ダブルアンコール
E4 NMB48

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