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2011年に迎える出来事、日本橋100周年ほか

 2010年は、鳩山内閣が総辞職し、菅内閣が発足しました。また、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還しました。経済は、厳しい情勢が続いています。社会分野では、出版界を中心に、「電子書籍元年」と言われました。

 何かにつけ世知辛い世の中ですが、閉塞感を破る期待も込めて、2011年がどんな年であるのかを調べてみました。

【日本橋架橋100周年】
 2011年は、1911年(明治44年)4月に開橋した日本橋が100周年を迎えます。江戸時代の木造の日本橋は浮世絵にも描かれていますが、1911年に完成した日本橋は、石造のアーチ橋。2010年11月から12月にかけて、長年の汚れをおとす「日本橋クリーニングプロジェクト」が実施されました。

 また、日本橋は、日本の道路の始点になっています。日本橋のそばにある「元標の広場」には、「日本国・道路元標」と「東京市道路元標」の碑が建てられています。

【リスト生誕200周年】
 フランツ・リストは、1811年、ハンガリーに生まれました。演奏を聴いて気絶してしまった観客もいたほどの天才ピアニスト。作曲家などとしても活躍しました。

 ドイツ観光局では、「2011年のドイツ観光のテーマ」主要項目の一つに「フランツ・リスト生誕200年」を挙げています。6月には、日本女子代表チーム「なでしこジャパン」も出場する女子サッカーワールドカップ(W杯)がドイツで開催されることもあり、観戦ツアーなどを含めて、話題になりそうです。

【朝鮮通信使正徳使節来日300周年】
 朝鮮通信使は、李氏朝鮮が徳川政権に派遣していた外交使節です。将軍の代替わりのさいなど、合計12回、送られました。鎖国をしていた日本にとって、使節を正式に迎えることは、大切な行事でした。

 その朝鮮通信使が、1711年(正徳元年)にも来日しています。6代将軍徳川家宣の襲封を祝うためのもので、幕府では、新井白石が応接を担当しました。使節団は、7月に対馬上陸、海路、陸路を使って、11月に江戸で将軍宛の国書を渡しました。

 国の重要文化財に「正徳元年朝鮮通信使進物並進物目録」があります。これは、長州毛利家が使節を応接し、その返礼品として毛利家に贈られたものです。目録には、イタチの毛を用いた筆や、扇子や、硯などが記載されています。品目の多くが現在も県立山口博物館などで保存されています。

【六郷用水400周年】
 1611年(慶長2年)に完成した六郷用水が、400周年を迎えます。六郷用水は、六郷領(現・東京都大田区ら)に灌漑用の水を引くために作られました。

 六郷用水のはじまりは安土桃山時代までさかのぼります。徳川家康は、小田原の北条氏を滅亡させた功績として、豊臣秀吉により、三河から関東に国替えをさせられます。将来を見据えた家康は、江戸の城下町の整備と、領内の水田開発に着手しました。

 六郷用水の用水路跡は、現在も、生け垣や、生け垣をはさんだ左右の道の高低の高さの違いなどとして残っています。(竹内みちまろ)

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