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ハリポタで攻勢USJが橋下大阪市長に挑むカジノ誘致バトル

 総工費450億円をかけた新テーマパーク『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』が上々のスタートを切った、『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(以下USJ・大阪市此花区)。USJは勢いを借り、カジノを含む複合型リゾート施設(IR)の運営に参入することを先ごろ明らかにしたが、この動きが波乱を呼んでいる。

 IR参入は、USJのグレン・ガンベルCEOが朝日新聞のインタビューで語ったもの。「IR運営の企業連合を立ち上げるとき、リーダー的な役割を果たせる」とのことで、他企業と連携しながらの取り組みになりそうだ。
 「しかし、これに待ったをかけたのが、カジノ誘致をマニフェストに掲げている大阪維新の会。6月22日には、松井一郎大阪府知事と橋下氏は先手を打たんばかりに、大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)へのカジノリゾート誘致を打ち出したのです」(地元記者)

 夢洲とUSJは目と鼻の先。共同事業で進めてもおかしくないのだが、事はそう簡単にはいかないようだ。
 「松井さんはリゾートの部分は一緒にやれると言っていますが、橋下さんは『僕はUSJの経営者と信頼関係はない。任期中はUSJと信頼関係を築けない』と意固地になっています。信頼関係については市有地の賃貸料を巡る裁判沙汰が頭に浮かびますが、橋下さんは否定している。だとすると、第三セクターから外資に移る際、何か密約みたいなものがあったのかもしれません」(同)

 加えて橋下市長は「USJにはカジノ運営のノウハウがない」と斬って捨てるが、USJ関係者は語る。
 「カジノのノウハウなら米ユニバーサルと繋がるUSJの方が上。法案さえ通れば話は早い」

 さらに、USJ側の腹づもりを自民党市会議員がこう説明する。
 「ポイントは橋下さんの任期です。維新と橋下人気に翳りが見えてきた今、何も焦ることはない。牽制しながら市長と知事が代わるのを待っているんですよ」

 我慢比べの行く末が見ものだ。

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