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野球 オバQ横浜大変身のナゾ

 まるで別のチームだ。オバQこと田代富雄監督代行率いる横浜が22日の西武戦(西武ドーム)に、今季初の2ケタ得点で圧勝した。“オバQチルドレン”下園辰哉がプロ初本塁打を放つなど、打線はここにきて絶好調。若手の台頭により打線の厚みが増し、新生マシンガン打線の誕生も見えてきた。その裏にオバQ監督を支える新旧の秘密があった。

 昨年の覇者をねじ伏せた。
 この日、昨年の日本一チームナベQこと渡辺久信監督率いる西武と対戦した横浜。初回に3年目の下園の初本塁打で先制すると、4回にもスクイズで3点を奪取し突き放した。終わってみれば、今季最多19安打の猛攻で15得点。相手を寄せ付けず完勝した。
 昇格後、初の連勝を飾った田代監督代行は「いい投手(涌井)を打ち崩して勝ったのは、選手にとって自信になるし、勢いがつく」と打線を絶賛した。
 これまでは“タイムリー欠乏症”に悩まされてきたが、ここにきて突然打線が爆発した。打線好調の要因は田代監督代行の秘蔵っ子、下園の加入だ。下園は2軍で打率、打点、安打とチームトップの成績を残し、19日のロッテ戦で1軍に昇格。2番・中堅でスタメン出場し、いきなり2安打、この日もホームランを放った。
 田代監督代行は「根性がある。(2軍打撃コーチの)高木(由一)と中根(仁)にバッティング指導を受けて、三塁線の打球のミートがうまくなった。選球眼もいいしね」と秘蔵っ子の成長を認めている。

 さらに駒田徳広打撃コーチも「チームの状態が悪いと、調子がいい選手でも使いづらかった。今はいい流れが作れている」とオバQ効果を実感している。
 大矢監督体制下では仁志敏久を2軍再調整としたため、2番が固定できず“日替わり打線”となることが多かったが、田代監督代行は下園と金城龍彦を使い分ける以外は固定している。
 1990年代後半、1度打ち出したら止まらなかったマシンガン打線に似ている。当時は中根と佐伯貴弘を併用する以外はすべて固定だった。当時のマシンガン打線は、高木が1軍の打撃コーチ。中根、駒田は現役だった。マシンガン打線イズムが受け継がれ、現在によみがえったのだ。
 「最後までしっかり攻めたからこれからにつながる」と手応えをつかんだ指揮官。新生マシンガン打線の誕生はもうすぐそこまで来ている。

◎西武・涌井大乱調

 西武はエース涌井秀章が大乱調。自己ワーストの8失点で最下位横浜から星を取りこぼした。
 エースによるまさかの背信投球だった。2-2の同点で迎えた4回、1死二、三塁でスクイズを阻止しようとしたが本塁に悪送球。2人目まで生還させてしまった。その後もリズムをつかめず6回途中で降板。1.63だった防御率も2.37まで急降下した。
 試合後の涌井は「リズムが悪かった。いつも以上に球が高かった。4回のスクイズは欲張って雑なプレーになった」と猛省した。
 現在、交流戦2年連続負け越しの西武。昨年の日本一チームが波に乗れない。

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