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山本浩二VS落合博満VS秋山幸二 勃発した三つ巴のWBC代表監督争い(1)

 一難去って、また一難というべきか。WBC不参加問題は、急転直下、なんとか選手会の説得に成功し出場することになったが、こんどは誰を監督にするかで大難航している。
 当初は秋山幸二・ソフトバンク監督(50)で一本化されていたが、読売グループのドンである渡辺恒雄・巨人会長が落合博満氏(58)を推し、さらに読売グループのスポーツ報知は山本浩二・元広島監督(65)の名前を報じたりで支離滅裂。
 また、連覇という名目であるなら原辰徳・巨人監督(54)の続投も飛び出した。結局、“本命ナシ”と言ったところだが、腑に落ちないのは、ナベツネ会長と読売グループが異なる人材を推していることだ。
 「春先は秋山監督で決定と言ってもおかしくない状況でした。昨季の独走、かつ圧倒的なリーグ優勝、日本一がその根拠です。『昨季のホークスは補強で勝った』という声も確かにありましたが、巨大戦力を操るのは長嶋(茂雄)さんが失敗したように非常に難しいこと。それをやってのけた秋山監督の手腕はさすがでした」(NPB関係者)

 その秋山監督の後ろ楯が、王貞治・ソフトバンク会長。WBCの功労者であり、加藤良三コミッショナーとも親しく、“秋山ジャパン”は規定路線のはずだった。
 ところが、「今季のペナントレースの成績が悪すぎる」と、一時期ほど強く推す声が聞かれなくなった。
 「今度は代表チームを常設することも決まったので、“13人目の監督”を選出した方がいいとの意見も出始めました。12球団の現職監督が兼任することの是非も問われ、代表監督の選出がさらに難しくなりました」(前出・NPB関係者)

 スポーツライターの飯山満氏もこう続ける。
 「国際大会のある集団競技の代表監督は、特定球団の指揮官を兼任していません。サッカーのイビチャ・オシム氏も代表監督に選ばれるのと同時にジェフ球団を退いています。『侍ジャパン』を兼任するのなら、12球団と一定の距離を置いた方が公共・平等性があっていい」

 そこで“13人目の監督”として急浮上してきたのが、落合氏と山本氏である。
 まず落合氏だが、8年間の中日の指揮で「Bクラス低迷が1度もない」という安定した采配は皆が認めるところ。しかし、4度の日本シリーズ進出で勝利したのはたったの1回。「短期決戦向きではない」との評価もないわけではない。
 「健康面での不安も多い。9月2日の地方公演で登壇した際、落合氏は顔の左半分がゆがんだままだった。いわゆる顔面麻痺。こんな状態でWBC本大会の米国に移動して万が一のことが起きたら大変です」(スポーツ紙記者)

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