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イチローの控えが決定的に! ライバル外野手が契約延長

 ヤンキースは2月23日(日本時間24日)、イチローのライバルであるブレット・ガードナー外野手(30)と、15年シーズンから4年総額5200万ドル(約53億2000万円)で契約を延長することで合意した。5年目は球団が選択権を持つ。

 ガードナーは1月に、1年560万ドル(約5億7300万円)で今季の契約を結んでいたが、来季以降の契約を早々に交わすことで、流出を阻止した格好だ。ガードナーはキャンプ地のフロリダ州タンパで「このチームが大好き。勝利のためにプレーする」と話した。

 昨オフ、ヤンキースでは、11、12年に2年連続40本塁打をマークしたカーティス・グランダーソン外野手がFAでメッツに移籍。その代わりに、ジャコビー・エルズベリー外野手(30)をレッドソックスからFAで獲得し、7年総額1億5300万ドル(約156億5200万円)の大型契約を結んだ。また、カージナルスからFAで、カルロス・ベルトラン外野手(36)も補強し、総額4500万ドル(約46億400万円)で3年契約を交わした。

 この他にも、メジャー通算2045安打、466本塁打のアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)もいるため、ヤンキースでは余剰人員となったイチロー外野手(40)をトレード要員としたが、他球団が欲しがるのはガードナーで、まとまらなかった。

 球団の構想では、もともと中堅手だったガードナーを左翼に回し、中堅・エルズベリー、右翼・ベルトランで、ソリアーノは指名打者に回る予定。イチローは5番手外野手となるが、ガードナーと長期契約を結んだことで、その立場はより厳しいものとなった。

 01年にマリナーズ入りして以降、メジャー13年間で一度も規定打席を割ったことがないイチロー。昨年7月にソリアーノが加入してからは、ベンチを温める機会も増えたが、完全なベンチウォーマーの経験はなく、不満がうっ積するのは間違いない。

 現在、日米通算4020安打で、ピート・ローズのMLB通算最多安打記録(4256本)まで、あと236本に迫っている。これを超えるためには、少なくとも2年近くはレギュラーでプレーする必要がある。

 イチローはこのまま、控え選手として現役を終えてしまうのか? なんとか、イチローを必要とする球団が現れてくれることを祈るばかりだが…。
(落合一郎)

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