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早々と復帰しそうな市川猿之助

 9日に東京・新橋演舞場で主演のスーパー歌舞伎2「ワンピース」上演中、骨が皮膚を突き破る左腕開放骨折で全治6か月の重傷を負った歌舞伎俳優の市川猿之助が、早ければ11月25日の千秋楽までに復帰することを、一部スポーツ紙が報じた。

 同公演は6日に初日を迎えたばかり。記事によると、10日の公演は、昼公演「麦わらの挑戦」でルフィとハンコックの2役を演じる尾上右近が猿之助の代役を務めた。猿之助は同日朝、病床で共演者への激励メッセージを録音。公演前と休憩中に舞台裏で、「なるべく早く戻りたい」という趣旨のメッセージが流されたという。

 まだ何度か手術を行う必要があるという猿之助だが、この日、来年1月の歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」に出演することが発表され、遅くとも年明けには復帰する予定。1人2役を演じていた猿之助だが、片方の役は動きが少なく、千秋楽の公演までに医師の診断次第でギプスをしながら出演する可能性もあるというのだ。

 「10日に発表された来年1月の歌舞伎公演は、松本幸四郎改め2代目松本白鸚、市川染五郎改め10代目松本幸四郎、松本金太郎改め8代目市川染五郎の親子3代の襲名披露公演でビッグイベント。猿之助の名前も複数の役でクレジットされているが、さすがに“穴”を空けるわけにはいかない公演とあって、病床の猿之助は出演を決断したようだ」(演劇関係者)

 猿之助に対し、「ワンピース」の原作漫画の作者・尾田栄一郎氏が10日、ツイッターでエールを送った。尾田さんは、「猿之助さんは歌舞伎界の王になる男! 一番悔しいのは本人かと存じます」と胸中を察し、「今後の歌舞伎人生に響かないようしっかりと今、腕を治していただきたい。勿論待ってます! あなたのルフィを」と激励。

 尾田さんのエールも早期復帰に向けての励みになりそうだ。

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