女性のスカート内を盗撮したとして、京都府警東山署に迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕されたのは、大阪府の高校教諭、A容疑者(55)。調べに対し同容疑者は「風景を撮っているふりをしてスカートの中を撮影したのは間違いない」と容疑を認めているという。
逮捕のきっかけになったのは、TBS系の盗撮被害を扱ったドキュメンタリー番組だった。マニアの間で「絶好の盗撮スポット」と言われる清水寺でのロケ中に、クルーが仁王門前の石段下で不審な振る舞いのA容疑者を発見したのだ。
「被害者は観光に来ていた女子大生。修学旅行中の中学生や高校生を狙うのは露骨すぎるため女子大生を狙ったとか。仁王門と五重塔をデジカメで撮るフリをしていたのですが、階段下ではなく、少し離れたところから撮影していたことが逆に怪しまれたようです」(全国紙社会部記者)
清水寺での盗撮騒ぎは、摘発強化によりしばらくは減少傾向にあったが、ここへ来て再び増加。警察も目を光らせ始めているという。
「京都市内の他の“盗撮スポット”も事情は同じ。三条の鴨川河川敷では、橋の下から上を見上げる露骨な手法に代わり、バードウオッチャーが実は盗撮マニアという、ユリカモメが舞うこの季節ならではの手合いも増えている」(地元記者)
さらにJR京都駅の大階段でも、新たな手口が確認されている。
「これまではエスカレーターや階段の途中でつまずいたフリをして撮るなんていうのが多かったのが、最近は観光客のフリをして徒党を組み、“階段下で記念撮影”のフリで撮っている。外国人観光客の増加も影響していると思われます」(盗撮事情に詳しいライター)
ますます巧妙化する観光地の盗撮事情。その背景にあるのは何か。
「相変わらずネット上の投稿画像や動画に刺激されてというのが大きい。見逃せないのはスマホのカメラ機能の向上で、画質もズームも、少し前のデジカメと比べ格段によくなっている。以前までは強制的に鳴っていたシャッター音も“無音化”の設定が簡単にできてしまう。“バレないだろう”とつい思い込んでしまうのでしょう」(同)
押収したカメラには、女子学生のスカートの中を撮影したとみられる写真が複数残っていたという。