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覚せい剤密売を放置したとして、2ちゃんねる元管理人を書類送検

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」で覚せい剤の売買をもちかける書き込みを放置したとして、警視庁は12月20日、2ちゃんねるの開設者で元管理人の西村博之氏(36)を、麻薬特例法違反(あおり、唆し)ほう助の疑いで書類送検した。

 送検容疑は、規制薬物の売買に関する投稿が「薬、違法」と題する掲示板に多数投稿されている状況を放置し、結果的に覚せい剤の密売をほう助したとしている。

 密売した無職の男(55)は、覚せい剤0.2グラムを1万円で販売するという意味の「02-1万円」の書き込みを掲示板に投稿。麻薬特例法違反容疑(あおり、唆し)などの罪で逮捕、起訴され、有罪が確定した。

 西村氏は09年に「2ちゃんねるをシンガポールの会社に譲渡した」と説明しているが、警視庁は昨年11月以降、自宅やサーバー管理会社などの関係先を、10カ所家宅捜索し実態を調査。その結果、シンガポールの会社はペーパーカンパニーであり、収益の一部を西村氏が得ており、問題のある投稿の削除を受け持つボランティアが、削除の可否に関する判断を西村氏に求めている点などの状況から、現在も運営の決定権をもつと判断した。

 西村氏は警視庁の任意の事情聴取の求めに応じていないが、家宅捜索以降、2チャンネル側が違法な書き込みの削除依頼に積極的に応じるなど、掲示板の運営に改善がみられたため、逮捕を見送った。 

 2ちゃんねるは99年に開設された国内最大規模の掲示板の集合体。警視庁が捜査に着手した昨年11月までの半年間に、警察庁の業務委託を受けた財団法人運営の「インターネット・ホットラインセンター(IHC)」が、2ちゃんねるに行った薬物関係の違法情報の削除依頼は1977件に上り、5日以内に削除されなかった情報はその99%を占めた。

 西村氏は今年5月、自身のブログで削除依頼について、「財団法人が情報を違法と決めることはできない。司法によって、違法と判断されない限りは合法というのが日本の法律」と主張していた。
(蔵元英二)

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