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“第2の西岡剛”になる可能性も… アスレチックス中島裕之に厳しい春

 メジャー挑戦2年目となる元西武のアスレチックス・中島裕之内野手(31)が、厳しい春を迎えている。

 中島はスプリングトレーニングで、メジャーキャンプに招待されていないのだ。その理由について、同球団のビリー・ビーンGMは「若手の有望株が育っていて、ほかに試したい選手が多かった。内野はいい選手が揃っている」と話しており、「中島はお呼びでない」と言わんばかり。

 12年オフ、西武からFA権を行使した中島は、同球団と2年契約を結んだ(3年目は球団オプション)。「正遊撃手候補」と期待されての入団だった。

 ところが、1年目のオープン戦で左太ももを負傷して、DL(故障者リスト)入りし、開幕メジャーはならず。3Aでは本職の遊撃のみならず、二塁、三塁にもトライしたが、シーズン途中に同じ遊撃手のアルベルト・カヤスポ内野手をトレードで獲得するなどのチーム事情もあり、8月にはメジャー40人枠から外され、ついぞ、メジャーからお呼びが掛かることはなかった。3Aで残した成績は、90試合出場、打率.283、4本塁打、34打点と平凡なものだった。

 現状では若手選手が優先で、中島はよほど強力なアピールをしなければ、メジャー昇格は果たせそうにない。

 思えば、同じ内野手でメジャーにチャレンジした西岡剛(29=現阪神)は、10年オフにポスティングシステムを使って、3年契約でツインズ入り。

 1年目の11年は足の故障もあって、68試合の出場にとどまり、打率.226、0本塁打、19打点、2盗塁とふるわず。2年目の12年はスプリングトレーニング中に降格し、マイナー暮らしが続いた。8月にメジャー昇格したが、守ってはエラーを連発、打っては12打数無安打で、わずか3試合でマイナー再降格。メジャー40人枠からも外され、そのまま3Aでシーズンを終えた。西岡は同年オフに、3年目の契約を解除してもらい、志願して自由契約になって日本に戻った。

 今季、スプリングトレーニングさえ、メジャーに呼ばれなかった中島にとって、事態は深刻。このままでは、2年目に飼い殺し同然だった西岡の二の舞になってしまう可能性もありそうだ。
(落合一郎)

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