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「めちゃイケ」構成作家・元祖爆笑王 「しゃべくり漫才」が増えた背景分析「ネタ番組がなくなることで、全てがなくなった」

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気さくに話してくれた元祖爆笑王。

 フジテレビ「笑っていいとも!」、「FNS27時間テレビ」、「めちゃ×2イケてるッ!」など数々の人気バラエティ番組を手掛けてきた放送作家で演芸プロデューサーの元祖爆笑王が、25日に単行本「しゃべくり漫才入門」(リットミュージック)を発売した。

 元祖爆笑王は「お笑い冬の陣ということで、ちょっと今はバラエティ全体が低迷していますが、これ幸いで今年は『M-1グランプリ』が復活するじゃないですか。『M-1』って誰でも出場できるので、この本を手にとってもらって勉強して出場してほしい」と語った。今年の年末には、約5年ぶりに「M-1グランプリ」が復活し、バラエティ業界では大きな話題となっている。

 2008年に「漫才入門」(同社)を発売したが、約7年ぶりにリニューアル。なぜ、「しゃべくり漫才」をフィーチャーしたのだろうか? それは時代の移り変わりが関わっているという。元祖爆笑王は、ネタ番組全盛期に「爆笑レッドカーペット」(2008年〜2012年)や「爆笑レッドシアター」(2009年〜2010年)なども担当。しかし、現在の状況について「ネタブームの時には他にも『エンタの神様』、『爆笑オンエアバトル』もあって、本当にたくさんネタ番組があった。その頃に比べるとネタ系番組が減ってしまった。『M-1』というコンテストもなくなり、番組も全部終わり、お笑いの学校も今まで10クラスあったのが半分に減ったり…。ネタ番組がなくなることで、全てがなくなってしまった」と説明した。

 さらに続けて、「ネタ番組が終わり、コントや漫才をやる番組がなくなった。そうなると必然的にトーク番組が多くなった。『アメトーーク!』、『踊るさんま御殿』とか。いわゆるひな壇にいる人たちが目立つようになって、ひな壇で喋れる芸人が残れるし、次の番組にお呼びがかかる。そのひな壇に出るためには、やっぱり喋れないとダメ。漫才で言うなら、しゃべくり漫才に相当するような、会話のキャッチボールができる奴じゃないとダメだってことで、傾向的には漫才の形もしゃべくりの方が多くなったのが現実」とお笑い業界の背景を分析。元祖爆笑王は太田プロダクション、ホリプロ、ワタナベコメディスクールなどのお笑い養成所の講師も務めており、「学校で教える時に、漫才が上手いの分かったけど、漫才以外にもトークできないと売れないぞって生徒たちに忠告している。もちろん、トークができても漫才が下手なやつもいるけどね」と明かした。

 同書は、元祖爆笑王がお笑い専門学校で実際に生徒たちに教えた漫才コントのノウハウを集約。漫才コントの作り方から芸人自身のキャラの確立の方法まで伝授しており、非常に実践的な内容となっている。これから漫才を始める人にも当然役に立つ情報が満載だが、漫才を見る側の人間にとっても非常に興味深い内容となっている。「精神論だけではなく実際に漫才をつくりながら教えていくっていう、起承転結がしっかり盛り込まれています。お笑いの技術論を掲載している本は他にはない。笑いがとれる仕組みを教えています」と自信を露わにした。

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