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小池百合子代表が切る「橋下&小泉」Wカード

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提供:週刊実話

 10月22日投開票の衆院総選挙は、最大の焦点だった小池百合子代表率いる希望の党が大苦戦。10日の公示後、各メディアが投票動向調査での失速ぶりを報じてからは、永田町界隈でも「小池の政治生命は終わった」との声が飛び交い、手のひらを返したようにバッシング一色となった。しかし一方で、その先を見据えた小池氏の水面下での動きがすでに始まっているという。
 自民党関係者がこう不安を募らせる。
 「自民が快勝したからといっても、安倍首相はまだまだ油断していない。小池氏も1回目の選挙ですべてがうまくいくと思っているわけがない。そもそも今回、なぜ解散総選挙を招くことになったのか。モリカケ(森友、加計学園)問題で内閣支持率が低下し、10月の補選で3連敗を食らうことを嫌った安倍首相が打って出た苦肉の策だった。その原点に返れば、小池氏が次に何を狙い、動いているかは明白だ」

 つまり小池氏は、選挙前から希望の党の苦戦も織り込み済みで、第二幕、第三幕の展開を仕掛けるというのだ。
 「その一つが、石破茂氏や野田聖子氏など、自民党内のアンチ安倍派の懐柔だ。“安倍一強”の状態が強まれば強まるほど、内部ではそれに危機感を覚える向きは強くなる。そこを小池氏は巧みに利用し、自民の分断、政界再編を狙ってくるだろう」(同)

 もう一つの小池氏の策が、森友・加計問題を突く“原点回帰”だ。加計学園獣医学部(愛媛県今治市)設置を巡る疑惑については、追及する市民団体などが、10月中に安倍首相と学園の加計孝太郎理事長、菅良二今治市長に対する詐欺や詐欺ほう助の容疑で告発状を提出するという。
 「ポイントは、学園の建設費の水増し疑惑。市民団体の調べで算出した建築費は80億円程度で、学園側が市に補助金を申請した際の148億円とかけ離れている。一方で申請を受けた今治市議会は今年3月、建設費を含めた設置経費192億円の半額96億円の補助金支出を議決した。その経緯がまだ明らかにされていない」(全国紙政治部記者)

 学園側は獣医学部の性質上、148億円は高くないとしているが、問題はゴルフや会食をする安倍首相と加計氏の仲だ。
 「学園が国家戦略特区に獣医学部の新設を押し進める中、安倍首相は“腹心の友”という加計氏と'16年中に7回もゴルフへ通い、今年1月20日に新設が正式決定した。安倍首相は7月の国会で学園の特区申請を初めて知ったのが1月20日と証言しているが、あまりに胡散臭すぎて疑惑はまったく消えていない」(同)
 小池氏はこれを横睨みしつつ、「選挙で負けても国会で疑惑を徹底追及せよ」と指示を出し、選挙中も“特別調査チーム”を編成、疑惑のキーマンとされる前川喜平前文科事務次官などにも接触しているという情報がある。

 一方の森友学園問題。4月に開校する予定だった小学校建設地の国有地の相場が約9億5600万円だったところを、地中のゴミの撤去費として8億1900万円などを値引きした1億3400万円で売却されていた。しかも国は、売却前から地中にゴミが埋没していないことを把握しており、その流れ自体、森友学園名誉校長に安倍昭恵夫人が就任していたことなどへの“忖度”だったとの疑惑が燻っている。
 「森友については、橋下徹前大阪市長が府知事時代に、私学新規参入の認可条件の緩和を実施しており、表に出ていない事実関係の詳細も知る立場。小池氏は日本維新の会と連携することで、橋下氏からその情報を手に入れている。安倍首相周辺も橋下氏の動向に神経を尖らせています」(同)

 さらに小池氏周辺関係者によれば、「モリカケ疑惑追及で、小池氏にとってポイントとなる橋下氏と同時に、重要な存在が小泉純一郎元首相」だという。
 「小池氏は小泉氏と9月末、小池氏が打ち出す“原発ゼロ”の公約について会談し話題を呼んだが、実は10日の公示直前、2人は都内で再度、会話を交わしているという。そこでは、小池氏自身が出馬するかどうか、相談していたというのです。小泉氏は、“小池氏が出馬した場合は150議席が希望の党へ動き、出馬しなければ50前後にとどまって小池氏が方々から叩かれる”との予測を立てた上で、それでも出馬は避けるべきと説得したといいます」

 さらに、出馬によって議席は獲得できても、早い段階で意見の違いなどから党はバラバラとなり、天下獲りまでは手が届かない。加えて、都政を投げ出したことによって都民の反発を生み、本当に政治生命が終わりとなることを重ねてアドバイスしたという。
 「それよりも今回は出馬を見送り、少数精鋭で選挙直後から安倍首相を追及すれば、小池氏を推す声も自然に起きる。知事を1期まっとうした上で出馬しても遅くはないというアドバイスだった。仰天なのは、その間、小泉氏自身が党の顧問に就くことも考えているというのです」(同)

 橋下・小泉氏の援護射撃に注目だ。

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