search
とじる
トップ > トレンド > 映画『愛のむきだし』で本当に注目されたのは、アイドルの枠から飛びぬけた、西島隆弘(AAAトリプル・エー)

映画『愛のむきだし』で本当に注目されたのは、アイドルの枠から飛びぬけた、西島隆弘(AAAトリプル・エー)

 昨年ベルリン映画祭で「カリガリ賞」など、他国内外数々の賞を受賞した園子温(そのしおん)監督の長編映画『愛のむきだし』。3時間57分に及ぶ長尺にもかかわらず、一分たりとも飽きさせない傑作として高く評価された。またこの映画に主演した俳優・西島隆弘はアイドルグループAAAに所属しながら、様々な監督の要求に答えるカメレオン的な実力を持つ俳優としてブレイクの兆しだ。

 「盗撮のプロ」が新興宗教に入った妹を脱会させたという実話を基に描かれた壮絶な恋愛叙事詩的ストーリー、『愛のむきだし』。この映画にヒロインとして出演後、映画「悪人」やドラマ「モテキ」など今年活躍がめざましい女優の満島ひかりとともに第83回キネマ旬報ベスト・テンにおいて、「新人男優賞」を受賞した主演の西島隆弘。(満島は「助演女優賞」)西島は10代、20代の若者に大人気のアイドル・グループAAA(トリプル・エー)のメンバーだが、『愛のむきだし』に出演するまで、それほど目立った俳優活動をしていない。
 特に印象が強いタイプのルックスでも、強烈な印象を残すわけでもない西島のキャラクターは、様々な可能性を試したがるクリエーターたちにとって重宝がられる。親の愛が欠落した青年を演じた『愛のむきだし』では、詩人でも、パフォーマーでもある園子温監督の難しい要求に答え、最新出演作『スープ・オペラ』(公開中)では、瀧本智行監督の「いつもヒマワリのように暖かく笑ってる男の子」という指示を受けた。笑う演技というのは、実はすごく難しい。西島なりに考え、工夫した演技はスクリーンで見事なキャラクターを作り上げた。

 エイベックスの看板グループとして活躍するダンスグループのトップが、突然R-15指定の社会的な映画に出演し、目の肥えた映画ファンをうならすなど、西島の俳優活躍はアイドルとしてはめずらしい。反対に、ひとたびスクリーンから離れると、AAAのメンバーとして機能し、アイドルとしての顔も失わないところは映画俳優としても特別である。

関連記事


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ