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ドラフト情報で浮上してきた『ポスト川崎』

 福岡ソフトバンクホークスのドラフト戦略で、チームの近未来像も見えてきた。ホークスは『内野手の補強』も念頭に入れているという。川崎宗則内野手(29)のメジャー挑戦があるからだろう。

 川崎は、今年5月に国内FA権を取得。メジャー志望は以前から強く持っており、「海外FA権取得まで、あと1年辛抱するか」、「ポスティングによる今オフの移籍」と目されていた。一部メディアで、川崎はこう表明している。「来年もソフトバンクのユニホームを着ます」「夢を追うのは来オフかな」−−。『海外FA権』を取得する来季までは残留することになったようだが、チーム編成は動いていた。ホークスは今秋のドラフト会議で『ポスト川崎』を指名するようだ。
 米特派記者の1人がこう言う。
 「イチローが(マリナーズの上層部に川崎の獲得を)口添えをしたなんて情報もあります。ただ、今オフ、マ軍が補強しなければならないのはクリーンアップ候補で、松井秀喜の名前が一部で囁かれたのもそのためです」
 1、2番タイプの川崎は、マ軍の補強リストに加えることはできない。イチローとの師弟関係は説明するまでもなく、こうしたチーム事情が川崎の米挑戦を遅らせたのかもしれない。
 また、プロ志願届を提出した高校生内野手を見る限り、伸びしろの多い俊足タイプは少なく、「昨年1位指名の今宮健太(19)、5位指名の豊福晃司(19)の両内野手を育てるのではないか」という声も聞かれた。しかし、
 「ホークスは外国人投手に依存している部分が大きい。当然、即戦力の大学生、社会人投手を獲得してくるでしょうが、國學院大学の渡辺貴美男内野手にも熱視線を送っていました。小柄ですが、肩が強く、試合中でも大きな声を出すチームリーダー・タイプです。守備能力は、楽天の小坂誠(今季で引退)に近いものがある」
 と、ライバル球団スカウトはホークスの「即戦力内野手の獲得」を予想していた。

 この時期、各球団は「ライバル球団が指名してくると思われる選手」もリストアップし、3巡目指名あたりまでのシミュレーションも行う。ホークスが1位指名で入札してくるだろう大石達也投手(早大)を抽選で逸した場合、「この渡辺内野手の指名順位を繰り上げてくる」と、ホークスの指名を予想する球団も多い。
 投手陣の外国人依存状態を払拭するには、1人でも多くの大学生投手を指名しなければならない。「ドラフト3位あたりでの内野手指名」が予想されるのは、川崎の来季に一抹の不安もあるからだろう。
 「メジャー挑戦を視野に入れた日本人選手には『ヘンな傾向』もあります。日本球界での最終年、故障をして休むという…。このパターンに当てはまらない選手もいましたが…」(前出・スカウトの1人)
 川崎に限ってそんなことはないと思うが、死球等で骨折した場合、どうなるのか? その場合、期待の今宮、豊福は間に合わないだろう。川崎の米挑戦は再来年に持ち越されたが、ホークスはその後釜を早急に補強しなければならない。

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