容疑者は昨年9月24日、都内のイベント会場でスカウトした15歳の少女を目黒区青葉台にある社員用マンションに誘い「そのスタイルなら必ず売れる。俺が売れるようにしてあげるから」「グラビアをやるために体形を確認しよう」などと言って服を脱がせ、性行為に及んだ。
「さらに容疑者は『モデルの子はみんなやっていることだから、誰にも言っちゃダメだよ』と口止めし、12月までの間に10数回にわたり相手をさせていた。他にも自身が発行する雑誌のモデルや芸能界を志望する少女らに法外な契約料を要求し性行為を繰り返すなど、相当な余罪があるとみられている。中には、契約料を断わったために交際クラブに登録させられ、支払いを迫られた被害者もいるようです」(社会部記者)
容疑者はフィリピン人の父母の間に生まれ、来日後間もなくその両親が離婚。母親はすぐに日本人男性と再婚し、以来、岐阜県内で育った。
「彼を知る人物によれば、中学時代には強い腕っぷしを武器に悪さを繰り返し、卒業後は地元の不良グループに属していた。エアマックス狩りやビンテージジーンズ狩りなどの恐喝で有名だったそうです」(同)
一方、今回の事件は最近の特異な犯罪へのフィリピン人関与を浮き彫りにしている。'13年10月に東京・三鷹市で18歳の女子高生が殺害され、被害者のわいせつ写真、動画をネット上にさらす 「リベンジポルノ」としても注目された事件の犯人、池永チャールス・トーマス被告(殺人罪などで公判中)は母親がフィリピン人。
今年2月に神奈川県川崎市で中学1年生の上村遼太君(当時13)が、複数の少年に殺害された事件の主犯格(18)も母親がフィリピン人のハーフだった。
「日本国内のフィリピン人女性は母国への仕送りや帰省費用などで金銭的な負担を抱える。離婚例も多く、生活・教育水準も低下し子供が落ちこぼれる場合が多い。そこに周囲の差別が拍車をかけ、グレるフィリピン人ハーフが増えている背景もあります」(同)
被害者が少女となれば、見過ごすことはできない。